2020.07.31
中国 大連市におけるコロナウイルス感染症情報(7月31日:感染状況等)
●31日午前の遼寧省発表によれば、30日0時から24時までの大連市での感染確定症例は11例、無症状感染者は6例でした。これにより、7月22日以降の累計の感染確定者数は68人となりました。なお、医学観察中の無症状感染例は32人であり、あわせて100人の感染が確認されています。
●この確定症例および無症状感染例は、大部分が「大連凱洋世界海鮮有限公司」関係者、大連湾街道の住民、確定症例または無症状感染例の濃厚接触者とのことですが、接触経路確認中が2例となっています。
●引き続き感染予防に努めるとともに、最新の情報に注意してください。
○31日午前大連市政府記者会見のポイント
(1)累計感染確定症例数は68例で、症状は軽症7人、普通型57人、重症4人。内訳は、34人は「凱洋海鮮」従業員、11人は「凱洋海鮮」従業員の濃厚接触者、12人は大連湾街道の住民、9人は確定症例または無症状感染者の濃厚接触者、2人は感染経路を全力で追跡中。すべて大連市第六人民医院で集中隔離治療を行っている。
(2)PCR検査については、30日24時までに、医療関係者23918人を動員、検体採取地点4850か所を設置、389.2万の検査を完了。主要市区(当事務所注:大連市内5区と金普新区)の検体採取は既に完了し、普蘭店区、瓦房店市、庄河市等の北部地区に重点を移す。
(3)30日12時頃、沙河口区春柳街道の集中検体採取地点において、疑似陽性が1例確認されたので、手順に従って再検査している。関係者8人を管理下におき、外出している2名を追跡中。そのうち重点人物が「中央大道購物広場」(長興電子城)に出勤していたため、沙河口区は「中央大道購物広場」に臨時規制をとるとともに、広場の濃厚接触者を臨時的に管理下に置いた(当事務所注:規制は既に解除されています)。
(4)累計新型コロナウイルス肺炎感染者(当事務所注:確定症例と無症状感染例の合計)は115例、うち大連市が100例となっている。大連市内の分布は、甘井子区84例、金普新区12例、西崗区1例、普蘭店区2例、瓦房店市1例となっている。市外の15例は、遼寧省鞍山市、鉄嶺市、吉林省四平市、長春市、白城市、黒竜江省鶴崗市、綏化市、福建省福州市、北京市昌平区であり、いずれも「凱洋海鮮」と関連がある。
(5)最も早い症例で7月9日に発病し、PCR陽性確認のピークは24日で下降傾向にある。凱洋公司の感染者の最も遅い暴露は7月21日であるので、潜伏期を14日とすれば同社の大多数は8月4日前に発病することとなる。今後数日間は、濃厚接触者から無症状感染者や潜伏陽性が検出される可能性がある。
https://mp.weixin.qq.com/s/ie4M36U-wqursIsRctbr_A
★7月22日以降の感染状況のまとめについて、当事務所の新型コロナウイルス感染症特設ページに掲載(PDF)していますのでご参照ください。
【在大連領事事務所関連情報】
○新型コロナウイルス感染症特設ページ
https://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000514.html
○大連市における交通事情等
https://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000550.html
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