2014.11.28
中国:当地の飲酒習慣に関する注意喚起
2014年11月28日
在青島日本国総領事館より
●当地に出張あるいは駐在される方で、当地の飲酒習慣に基因すると思われる事件・事故が少なからず発生しています。
●中国、特に当館管轄の山東省を含む中国北部においては、客をもてなす際に、度数の強い「白酒」で「乾杯(一気飲み)」を繰り返す場合が多く見られます。特に、山東省では、「先敬三杯」といって、主催者側が次々と1人あたり三回の乾杯を勧める習慣があります。これは重要な客をもてなす趣旨で行われるものですが、ビジネス上のお付き合いや、親しい方との会合など、次々と繰り返される乾杯に付き合うあまり、泥酔し、体調を崩し、甚だしくは入院やお亡くなりになられるといったケースが発生しています。
●宴会等の機会を通じて人間関係を構築することは、ビジネスや当地での生活を快適に送る上で重要なことですが、ご自身の健康や安全に被害が及ぶことがあってはかえって不幸な結果を招くことになります。お酒の弱い方や飲めない方は、
①宴会のオファーがあった際にその旨を明確に相手側に伝える、
②乾杯を勧められた際には「随意(スイイー)」といって酒量を控える等、自らの身は自らで守られることをお勧めします。また、酒量に自信のある方でも、過度の飲酒は事件・事故のもとです。特に日本からの出張者の方は、長旅による疲労や環境の変化によるストレスもあり、ご本人が自覚する以上に体に負担がかかっているので、各人が自身の体調を過信することなく、節度をもって宴会に臨まれることをお勧めします。