2020.03.03
中国 日本、韓国、イタリア、イランから北京への入国者に対して国籍に関係なく14日間の隔離または医学観察措置を実施
●3月3日,北京市政府は,記者会見において,疫病発生の深刻な国家として韓国,イタリア,イラン,日本の国名を明示の上,これらの国から入境する者に対しては,中国人・外国人の例外なく,14日間の自宅隔離観察又は集中的な医学観察を行うなど,厳格な疫病予防・コントロール措置をとることを発表しました。(発表の概要は【本文】のとおり)
●これから北京市に戻られる方・訪問予定の方は,お住まいのマンション等に対し,具体的にどのような措置を講じているかなどを確認するなど,情報収集に努めるとともに,適切に対応して下さい。
【本文】
3月3日午後の北京市記者会見で発表された措置の概要は以下のとおりです。
(1)民航局,税関,公安,衛生健康,外事,出入国審査,空港等の部門を組織し,連携し,統一して情報通報,身分登記,健康観察,応急処理等の業務を行う。
(2)「中華人民共和国国境検疫法」等の法律法規に基づき,入境時の検査検疫業務を全面的に強化する。入境した人々による「健康申告カード」の記入を厳格に着実に実行し,全員による全項目の記入,電子化,共有可能とすることを実現する。
(3)隔離観察措置を厳格に着実に実行する。中国国外の流行状況の変化に鑑み,これまで,過去14日以内に中華人民共和国国内に留まっていたことがなく,北京の空港を経て入境した人々に対する14日間の自宅観察の要求免除の政策を調整する。韓国,イタリア,イラン,日本等の流行が深刻な国家から北京の空港を経て入境した者は,以下ア,イの措置を受ける。
ア.目的地が北京市である場合,中国人であろうと外国人であろうと,隔離観察を行わなければならない。北京に固定の居留地がある場合,社区の予防・コントロールシステムに組み込まれ,14日間の自宅隔離観察を行う。北京に固定の居留地がない場合,指定されたホテルにおいて14日間の集中的な医学観察を手配する。
イ.トランジットで北京市以外の都市へ行く場合,現地の規定に照らして厳格に予防・コントロール業務を受ける。
(4)北京に到着するフライトに対し,出発地での健康安全に関する注意を強化し,乗客,乗務員に対し全行程におけるマスク着用を喚起し,体温測定の頻度を増加する。行程途中において体温異常の状況が発生した場合,比較的独立した空間を用意し,相対隔離を保証する。
(5)外国人は社区の健康管理システムに組み込まれ,北京へ戻った外国人は小区に入る際,登録を行う必要があり,基本情報を記入し,健康状況を報告し,予防コントロール政策を理解する。自宅観察の外国人は毎日,Wechatや電話,ショートメッセージ等を通じて体温測定の報告をする。発熱や呼吸器に症状が見られる場合は,速やかに受診する。もし(新型コロナウイルス肺炎と)診断される,又はその疑いがある,濃厚接触者が現れたら,既存の医学的手順にそった処置を受ける。
○北京市発表(中国語)
・本文(1)~(4)
http://www.beijing.gov.cn/fuwu/bmfw/jmsh/jmshggts/t1620742.htm
・本文(5)
http://www.beijing.gov.cn/ywdt/gzdt/t1620741.htm
●なお、日本政府は、2月12日に発出した感染症スポット情報で,中国各地において状況が急激に悪化する可能性も念頭に,在中国在留邦人及び海外渡航者の方に,「情報収集等に万全を期すとともに,日本への早期の一時帰国や中国への渡航の延期を至急ご検討ください」と呼びかけています。
(参考) 海外安全スポット情報(2月12日発出)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2020C027.html
(問い合わせ先)
○在中国日本国大使館(領事部)
領事部・直通電話:(国番号86)-(0)10-6532-5964(09:00~17:30)
上記以外の時間の電話番号:010-8531-9800
HP:https://www.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
※在中国日本大使館のホームページでは,新型コロナウイルス関連情報をまとめて掲載していますので,併せご参照ください。
(在中国日本国大使館新型コロナウイルス感染症ホームページ)
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000384.html