2017.08.01
オーストラリア シドニーにおけるテロ計画摘発
●7月29日(土)、シドニーで航空機に手製爆弾を持ち込もうとテロを計画していた4名がシドニー郊外で逮捕されました。
●豪州政府のテロ警戒レベルは上から3番目の「Probable(起こりそうである)」のまま維持されており、連邦・各州当局は、大規模なスポーツイベント、コンサート等における警戒レベルを見直しています。混雑した場所はテロの標的となりやすいことを認識してください。
●シドニー空港を始め、全豪各地の空港における警備は強化されています。空港ではセキュリティチェックに時間を要しているなど、時間の余裕をもった行動が必要です。
キャンベラにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ(7月31日)
在オーストラリア日本国大使館
1.7月29日(土)、シドニー郊外のSurry Hills、Lakembra、Punchbowl、Wiley Parkにおいて、NSW州合同テロ対策部門により捜索が行われ、4名が逮捕されました。
報道によれば、4人はレバノン系市民で二重国籍を有し、一部の者は血縁関係にあり、被疑者らは航空機に手製爆弾を精肉器材の中に隠して持ち込むことを企図していたとのことです。
2.豪州政府のテロ警戒レベルは上から3番目の「Probable(起こりそうである)」のまま維持されていますが、連邦・各州当局は、世界各地のテロ発生状況を踏まえ、大規模なスポーツイベント、コンサート等における警戒レベルを見直しています。イスラム過激派組織ISIL (イラク・レバントのイスラム国)は過去に豪州各地の観光名所を標的とするテロの呼びかけを行ったこともあり、人混みなどテロの標的となりやすい場所(※)を訪れる際は、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる、できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え、その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払ってください。
※ 以下の場所がテロの標的となりやすいことを十分認識してください。
観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館等人が多く集まる施設、教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)等。
3.オーストラリアの主要空港で警備が強化されています。空港を利用される際はセキュリティチェックに時間を要すること等勘案し、ゆとりを持った旅行計画をたててください。
4.家族や友人、職場等とすぐ連絡が取れるよう、連絡体制の保持に努め、旅行に出かける際には可能であれば家族等に日程を共有したり「たびレジ」に登録するなど、不測の事態に備え、万が一テロに遭遇してしまった場合には、警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努めてください。
【爆弾、銃器を用いたテロに遭遇した場合の対処】
●爆発、銃撃の音を聞いたらその場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
●頑丈なものの陰に隠れる。
●周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合、出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり注意が必要。
在オーストラリア日本国大使館領事部
112 Empire Circuit,
Yarralumla, ACT 2600 Australia
Tel : 02-6273-3244(代表)
Fax : 02-6273-1848
Web : http://www.au.emb-japan.go.jp/jp/
E-mail : consular@cb.mofa.go.jp (領事メール)