2016.11.04
サウジアラビア 治安情報
平成28年11月3日
サウジアラビアにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在サウジアラビア日本国大使館
1 報道によれば,3日,イスラム過激派組織ISIL(イスラム国)の指導者アブ・バクル・バグダディは,ISIL同調者に対し,サウジで「連続攻撃」を仕掛けるよう求め,「イラクとシリアにおけるイスラムとスンナ(スンニ派イスラム教徒)に対する戦争で不信人者の国々に味方している」として,治安部隊や政府当局者,王族,報道機関を標的にするよう指示する音声メッセージを公開しました。
2 サウジ治安当局は,10月にはリヤドや東部州を含むサウジ各地において治安関係者を標的としたテロ未遂事案やジッダのサッカースタジアムを標的としたテロ未遂事案を未然の防止し,テロを企図した容疑者を逮捕するなど,テロリストの摘発を強化しております。
一方,上記の音声メッセージは,イラク軍等によるモースル進攻作戦開始後初めて発出された声明で,注意が必要です。
3 現時点において,国内における具体的なテロ事件等は確認できておりませんが,以上の状況に十分注意し,テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設,公共交通機関,ショッピングモールや市場など不特定多数が集まる場所)を訪れる際には,周囲の状況に十分注意を払い,不審な人物や状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。