2016.09.14
中国 トルコ等一部のアジア・中東諸国の入国歴がある外国人の入国審査
在中国日本国大使館からのお知らせ
2016年9月13日
最近,一部アジア・中東諸国の入国歴があると中国で入国拒否されるのではないかとの照会がありますが,中国当局によれば,そのような事実はないとのことです。
1 最近,「トルコ等一部のアジア・中東諸国の入国歴がある外国人が,中国の入国審査において入国拒否されるのではないか。」という照会が当館に寄せられています。
2 当館では,中国公安部及び一部の国際空港の入国管理部門(中国語:「辺防検査」)に照会したところ,特定の国の入国歴があることのみを理由として中国入国を拒否している事実はないとのことでした。
3 また,「このような問題を回避するため,日本において中国入国ビザを取得する必要があるのか。」との照会もありますが,在日本中国大使館によれば,そのようなビザ取得の案内はしていないとのことです。(注:一般旅券を所持する日本国民が,中国へ観光,商用,親族知人訪問或いは乗り継ぎの目的で入国する場合,滞在日数が15日以内であればビザ免除措置が実施されています。)
4 一般に,入国審査の拒否理由は明らかにされず,詳細はわかりませんが,中国では,最近のテロ情勢などを踏まえ,G20杭州サミット期間の前後に入国審査を強化していた結果として,入国拒否のような事例が発生したものと考えられます。今後とも,状況に応じ入国審査が厳しくなる可能性もあり,仮に入国管理官から外国への入国歴の質問があった場合には,必要に応じて上記2に言及しつつ,その目的を誠実に回答する等の対応が必要と考えられます。