2016.09.11
コンゴ民主共和国 コレラの流行
在コンゴ民主共和国日本国大使館
2016年9月10日
コンゴ(民)においてコレラの流行が報じられておりますので、衛生管理には十分ご注意下さい。
1 コレラの発生状況
(1)世界保健機関(WHO)の報告では、最近コンゴ(民)でコレラが流行し、約18,000件が発生、517名の死亡が報告されています。
(2)首都キンシャサにおいては、現在まで61名の感染者、7名の死亡が報告されており、マルク地区やリメテ地区での発生が確認されています。いずれも、生活状態、衛生環境の悪さが原因と考えられています(コンゴ(民)保健省発表)。
2 コレラについて
(1)特徴
コレラ菌が経口感染することにより、腸内でコレラ毒が産生されると、猛烈な下痢(米のとぎ汁の様な下痢が典型です。)を起こし、脱水状態となります。この脱水により、命に関わることがあり、特に、小児、老人ではこの傾向が強いです。
(2)対策
予防が第一です。消毒された清潔な水の確保、食器・調理器具の洗浄、手洗いの励行をお願いします。汚染された水や氷、魚、野菜を摂取しないよう注意して下さい。
(3)治療方法
治療はまずは脱水改善の為の電解質を含んだ経口補液です。困難な場合は点滴静脈注射となります。コレラ菌には効く抗菌剤がありますので、もし、ひどい下痢があった場合は、必ず信頼できる病院へ行って診察・治療を受けて下さい。