海外

2025.01.30

コンゴ民主共和国|(1/30更新)キンシャサ市内における暴力による大規模デモの発生に伴う出国の検討・退避準備について

【 1/30更新 】
一部の航空会社では既に便の欠航が発生しています。
また、当地米国大使館を始め複数の大使館が在留自国民家族等の出国を促していることもあり、今後の情勢によっては運行数のさらなる減少とも相俟って、空路による出国に支障を来す可能性もあり得ます。

当地に滞在中の方は、改めて当地滞在の要否をご検討の上、早めの出国の可能性についてもご検討を開始いただければと思います。

滞在される方は、引き続き、以下の点に十分留意いただき、自らの安全確保に努め、慎重な行動を取っていただきますよう、また暴動等に巻き込まれないようご注意願います。

・不要不急の外出を控える
・集会、群衆、人だかり等に近づかない
・車両で移動する際は、コンゴ(民)東部への連帯を示す「(ヤシ等の)葉」を車両の前後に貼付する
・有事の際の一時避難場所を確認する
・外出禁止令発布に備え、水、食料、医薬品、生活必需品等を最低1週間分備蓄する
・緊急退避に備え、リュックサック等に最低限必要な荷物(貴重品、当面の生活に必要な現金等)を詰めて準備しておく(重量10kg未満)
・テレビ、ラジオ、インターネット等を使用して、最新の治安情報の収集に努める

< 参照:米国国務省 / 在コンゴ民主共和国米国大使館>

2025年1月29日、アメリカ合衆国国務省は、コンゴ民主共和国に対する渡航勧告を最高レベルの「レベル4:渡航禁止」に引き上げました。これに伴い、在コンゴ民主共和国米国大使館の非緊急要員およびその家族に対して、国外退避命令が発令されています。この措置は、当地の治安状況の悪化や特定の脅威の高まりを受けたものと考えられ、当地への渡航を控えるよう強く勧告されています。


1月28日、北キブ州ゴマ市周辺の情勢悪化を受けて、キンシャサ市内において、フランス大使館、アメリカ大使館、ルワンダ大使館、ウガンダ大使館等を対象とした、暴力を伴う大規模なデモが発生しました。デモ隊は大使館の前でタイヤを燃やす行為をした他、フランス大使館、ルワンダ大使館への放火、またウガンダ大使館の破壊・略奪行為を行っています。

今回のデモ隊の動きは東部情勢を始めとする現状への群衆の不満の爆発とみられ、政府として十分にコントロールが出来ていないため、さらに被害が拡大するおそれがあります。また、キンシャサ市内中心部も含め複数地点で暴力的デモが発生しており、標的は各国大使館のみではなく、外国人、一般市民が巻き込まれる可能性も十分にあります。

暴力的デモがいつ、どこで発生するかについては予想が困難ですので、街中のどこにいても、デモ隊の襲撃に巻き込まれる危険性が高いと考えられます。つきましては、皆様の安全確保のために、可能な限り外出を控えていただきますよう十分ご注意ください。

在コンゴ民主共和国日本国大使館 領事担当 
大志万(+243 81 880 5912)

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