2016.06.17
中国 瀋陽市での感染例の確認
在瀋陽日本国総領事館より
遼寧省瀋陽市において、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染例が確認されたところ、概要は以下のとおりです。
1.6月16日、遼寧省衛生・計画生育委員会は、同15日、省内において鳥インフルエンザA(H7N9)の感染例を1例確認した、と発表しました。患者は瀋陽市鉄西区の67歳の男性で、専門家チームによる治療を受け、病状は安定しているとのことです。
この患者の濃厚接触者らにも検査・観察を行っていますが、現在のところ異常は発見されていないとのことです。
患者が過去に家禽と接触していたか、また生きた鳥を扱う市場へ出入りをしていたかは不明です。
2.鳥インフルエンザA(H7N9)については、過去に一部で限定的で継続性のないヒト-ヒト感染例が見つかっていますが、専門家によれば、現時点では、ウイルスの変異状況から、持続的なヒト-ヒト感染は見られないとしています。
しかしながら中国国内においては昨年11月以降も浙江省、江蘇省、安徽省、江西省、広東省、福建省、湖北省、湖南省、山東省、上海市、河北省、今週に入り、北京市と天津市でも感染例が確認されている旨の報告がされておりますので、引き続き注意が必要です。
3.中国、特に上記の感染症例が確認されている地域に滞在中の方、及び渡航・滞在を予定されている方は、在中国大使館及び各総領事館等のホームページを含め、最新情報を随時確認の上、以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。
●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
●外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
●突然の発熱や咳など、呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。
(関係情報)
○「海外渡航者のための新型インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html
○「海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html
○鳥インフルエンザA(H7N9)について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
○中国国家衛生・計画生育委員会
http://www.nhfpc.gov.cn/zhuzhan/index.shtml
○遼寧省衛生・計画生育委員会
http://www.lndoh.gov.cn/zfxxgk/
○Avian influenza A(H7N9) virus(WHO)
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp