【豪首相府メディア・リリースのポイント】
●来年1月10日からファイザー製ワクチンの5歳から11歳（約230万人）への接種を開始することを正式に決定。12月下旬からワクチン接種の予約が可能となる。
●2回の投与間隔は8週間を推奨。感染拡大状況下などの特別な状況においては3週間に短縮可能。
●新型コロナへの感染による症状の予防に90％以上有効であることが示されている。接種に伴う副作用のほとんどは軽度で一過性であることが実証されている。

【本文】
12月10日、モリソン首相は、ハント保健大臣との連名で、来年１月10日から5歳から11歳の子供に対するファイザー製ワクチンの接種実施を決定した旨のメディア・リリースを発出しましたので、下記にその概要をお伝えいたします。
発表の原文は下記リンク先をご確認ください。
https://www.pm.gov.au/media/new-approval-allows-australia-rollout-covid-19-vaccines-5-11-year-olds

１ 豪州の新型コロナワクチン接種プログラムは、豪州の予防接種技術諮問グループ（ATAGI）からの勧告を踏まえ、来年1月10日より5歳から11歳の全ての子供に拡大される。

２ ATAGIの専門家は、新型コロナへの感染による深刻な症状の予防に役立てるために、5歳から11歳の全ての子供がファイザー製ワクチンを利用できるようにすることを推奨している。この年齢層のワクチンは、12歳以上の人に与えられる投与量の3分の1となる。1月10日からの開始に向けた次のステップとして、医療提供者向けの小児特有のワクチン接種訓練と、治療製品管理局（TGA）による用量のバッチテストが行われる。

３ ATAGIはワクチンの2回投与に際し、8週間の間隔を推奨した。これは、感染拡大状況下などの特別な状況においては3週間に短縮可能である。
臨床試験において、2回目のワクチン接種の7日後から、新型コロナへの感染による症状の予防に90％以上有効であることが示されている。ワクチンは忍容性が高く、ワクチン接種に伴うほとんどの副作用は軽度で一過性であることが実証された。
新型コロナ感染症に感染したほとんどの子供は軽度または全く症状がみられないが、一部の子供は重度の症状を発症し、コロナ関連の合併症で数か月間にわたって症状が続く可能性がある。

４ TGAとATAGIは、6歳から11歳の子供向けのモデルナ・ワクチンについても評価を進めており、今後数週間以内に助言が出されることが期待されている。

５ これまでのところ、米国では5歳から11歳の約500万人の子供がファイザー製ワクチンを少なくとも1回接種し、約140万人が2回接種している。

６ 当該年齢層の子供を持つ両親、介護者、保護者は12月下旬からワクチン接種の予約が可能となる。子供向けのワクチンは、一般診療所、先住民医療施設、一般診療所（GP）、地域の薬局、州及び準州の診療所を通じて利用できるようになる。各診療所は、5歳から11歳の子供にワクチンを提供するかどうかを決定し、州及び準州は学校ベースでの接種プログラムに責任を負い、必要に応じて詳細情報を提供する。

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