2021.06.16
コンゴ民主共和国 大統領発表によるコロナウイルス対応強化(2021年6月15日)
○ チセケディ大統領が、コンゴ(民)国内におけるコロナウイルス対応強化を発表
○ 入国72時間以内に実施されたPCR検査における陰性証明書の提示義務(継続)
○ 自宅以外の公の場所における20人以上の集合、会合、祝い事の禁止(継続)
○ ディスコやナイトクラブにおける15日間の閉鎖(新規)
○ 午後10時から翌午前4時までの夜間外出禁止(継続)
(参考)コンゴ(民)累計感染者数 3万5,918名(うち死亡者854名、治癒2万7,819名)
1 国内報道では、15日、チセケディ大統領が、コンゴ(民)の新型コロナウイルス感染状況を受けて、政府の対応策についてこれまでの対策の強化を発表しました。概要は以下のとおりです。
(1)コンゴ(民)国内へのアクセスに関する事項
○ 国境入国場所での衛生管理強化
○ 入国72時間以内に実施されたPCR検査の陰性証明書の提示義務(継続)
○ 入国時、空港でのPCR検査の受診(継続) ※以後、PCR検査を拒否することはできないとする厳格化方針
(2)集会に関する決定事項
○ 自宅以外の公共の場における20人以上の集合、会合、祝い事の禁止(継続)
○ 市場への入場の際には検温、手洗い、マスク着用(継続)
○ 会場や自宅での葬儀や通夜の禁止(継続)
(遺体安置所から直接埋葬場所に搬送することとし、付き添い者は50人以下に抑制)
○ ディスコやナイトクラブにおける15日間の閉鎖
○ レストランの営業は感染防止のための予防行動対策の徹底を条件に開業可
○ 各種学校、大学も感染防止のための予防行動対策の徹底を条件に開校可
○ 効果的な人員管理やリモートワークの推進
○ 教会・礼拝所における収容者数上限に応じた礼拝参加者の抑制
○ 全国における陽性事例については、政府がその費用を負担(継続)
(3)夜間外出禁止令
○ 午後10時から翌午前4時までの夜間外出禁止(継続)
※ 軍・警察が監視地点の増加、パトロール強化などを徹底するもの
2 感染状況
6月14日時点発表では、累計感染者数は3万5,918名(うち死亡者854名、治癒2万7,819名)。内訳は、キンシャサ特別州2万5,777名、北キブ州3,010名、オー=カタンガ州2,093名、中央コンゴ州1,842名、南キブ州947名、ルアラバ州924名、チョポ州423名、イツリ州324名、オー=ウエレ州223名、赤道州84名、オー=ロマミ州49名、北ウバンギ州44名、マニエマ州42名、カサイ州31名、中央カサイ州30名、東カサイ州24名、タンガニーカ州20名、クイール州9名、バー=ウエレ州7名、南ウバンギ州7名、クワンゴ州5名、チュアパ州3名、マイ=ンドンベ州2名。
※ 累計のうち1名はプロバブル(陽性の可能性が高いものの、亡くなって検体がとれない例)
その他、各種報道において、大統領発表として、「今後は衛生上の観点から、咳症状を有する者は発熱の有無に関わらず、定期的な簡易検査を行うことが義務となる。また感染リスクの高い者として、医療従事者、教育関係者、公的従事者・民間会社及び職務上、他人との接触が高い業務についても、検査義務が伴う」旨が伝えられています。今後も最新の情報入手に務めていただきますようよろしくお願いします。
(本件担当)
在コンゴ民主共和国日本国大使館