2020.06.13
カナダ 航空機を利用する乗客への検温を義務化
●6月12日,カナダ連邦政府は,航空機を利用する乗客に対して検温を義務化し,段階的に実施する旨発表しました。
●6月12日,オンタリオ州は,人々の精神状態の改善,社会的孤立の軽減のために,物理的距離を取る必要のない10人までのソーシャル・サークルを形成することを奨励しました。
1. 航空機を利用する乗客への検温の義務化
(1)6月12日,カナダ連邦政府は,航空機を利用する乗客に対して検温を義務化し,段階的に実施する旨発表しました。
(2)この措置は以下のとおり段階的に実施されます。
○第1段階 6月30日までに,カナダ行きの国際線の出発前に,乗り継ぎの場合は乗り継ぎ地において,検温が実施されます。
○第2段階 7月末までに,現在,カナダ国内で国際線を受け入れる空港として指定される主要空港(モントリオール,トロント,カルガリー,バンクーバー)の出発場所に検温を行う施設が設置されます。
○第3段階 2020年9月までに,以下の空港の出発場所に検温を行う施設が設置されます。
セントジョンズ,ハリファックス,ケベックシティ,オタワ,トロント・ビリービショップ,ウィニペグ,レジャイナ,サスカトゥーン,エドモントン,ケローナ,ビクトリア
(3)なお,発熱している場合は,発熱の理由を証明する医療証明書を持つ者を除き,搭乗を拒否され,14日を経過した以降に再予約することが指示されます。
(4)詳細については,以下を御参照ください。
2.ソーシャル・サークル形成の奨励
(1)6月12日,オンタリオ州は,州民の精神状態の改善,社会的孤立の軽減のために,物理的距離(physical distance)を取る必要のない10人までのソーシャル・サークルを形成することを奨励する旨発表しました。
○現在既に形成されているサークル(同居している人又はあなたの世帯を定期的に訪問する人)から始める。
○現在のサークルが10人を超えない場合,別の世帯,家族,友人をサークルに追加できる。
○ソーシャル・サークルを形成する全員がそのサークルに参加することに同意する。
○ソーシャル・サークルを安全に保つために,他のサークルの人と物理的距離を保つ。
○複数のサークルを掛け持ちしてはならない。
(2)オンタリオ州では,本12日から,公共イベント及び集会の人数制限が州内全域で5名から10名に緩和されています。これら公共イベント及び集会では,引き続き,物理的距離を確保する必要がありますが,ソーシャル・サークルを以下の手段に従って安全に形成することで,そのサークル内では物理的距離を確保せず密接な付き合い(close contact)を行えるようになります。
(3)詳細については,以下を御参照ください。
○政府発表
https://news.ontario.ca/opo/en/2020/06/ontarians-encouraged-to-establish-social-circles.html
○オンタリオ州関連ウェブサイト
https://www.ontario.ca/page/create-social-circle-during-covid-19
3.オンタリオ州の感染者数
6月12日午前10時30分現在,オンタリオ州保健省は,州内の新型コロナウイルスの感染者数について,新規182症例,累計31,726症例(累計死亡:2,498症例,累計回復:26,187症例含む)と発表しました。
州内では,一部経済活動等の再開を認める動きが進んでいますが,緊急事態宣言は引き続き発令されたままであり,特に大トロント地域(GTA)では油断できない状況が続いています。
外出や散歩,軽度な運動を行う際には,緊急事態の下で講じられている措置を遵守し,他者との2メートルの物理的距離の維持や手洗いの励行などの感染症対策を徹底するなどして,引き続き感染予防に努めてください。
在トロント日本国総領事館 <toronto@mailmz.emb-japan.go.jp>