2023.07.11
カナダ|渡航情報(必要な渡航書類、航空券手配、eTA申請、入国・検疫等の手続き手順)
カナダへの渡航に必要な手続きの手順
カナダへの渡航に際して必要となる渡航書類、航空券手配、海外旅行保険、eTA申請等の手続き手順を纏めました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。
◎ カナダの入国制限
2022年9月26日、カナダ政府は新型コロナウイルスに関わる全ての入国制限を 2022年10月1日から解除する と発表しました。
カナダ政府ウェブサイト(Government of Canada)|COVID-19: Travel, testing, quarantine and borders
❶ 渡航書類について
2022年10月1日より、ワクチン接種有無等にかかわらず、これまでカナダへの渡航者に適用されていた新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃 されました。
これにより、日本からカナダへの入国条件は、新型コロナウイルス発生以前の状態に戻りました。
カナダ入国に際しては、有効な渡航書類 及び 電子渡航認証(eTA)または 査証 をご用意下さい。
未成年者の渡航について
カナダに入国する 18歳未満 の方は未成年者として扱われ、カナダ移民・難民保護法により保護の対象となります。
未成年者が適切な書類(渡航同意書等)を所持せずにカナダに入国しようとしたり、両親や法定後見人以外の大人と渡航する場合は、より入国に対して審査が厳しくチェックされますのでご注意下さい。
カナダ政府ウェブサイト(Government of Canada)|Minor children travelling to Canada
未成年者がビジター目的(観光等)で入国する場合
下記書類等が必要となります。
なお、未成年者が単独で渡航するか、誰かと一緒に渡航するかによって必要な書類が異なります。
カテゴリー | 必要書類 | |
未成年者の単独渡航 | ・出生証明書のコピー ・両親 または 法定後見人の署名入りの渡航同意書 |
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未成年者が片方の親と渡航 | ・出生証明書のコピー ・同行しない片方の親の署名入りの渡航同意書 ・同行しない片方の親のパスポート または 身分証明書のコピー |
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両親が別居・離婚している場合は右記追加 | 法的親権書類(監護命令文書)のコピー | |
片方の親が死去している場合は右記追加 | 死亡証明書のコピー | |
未成年者が法定後見人 または 養父母と渡航 | 法定後見人の登記事項証明書 または 養子縁組書類のコピー | |
両親・法定後見人以外の成人と渡航 | ・両親 または 法定後見人の署名、住所、連絡先が記載された渡航同意書 ・両親 または 法定後見人のパスポート または 身分証明書のコピー |
渡航同意書(Consent Letter)について
英語 または フランス語での記載が必要となります。
渡航同意書の内容・形式について特定の形式はありません(書式自由)が、カナダ政府ウェブサイトにサンプルフォームがございますのでご参照下さい。
未成年者が留学目的で入国する場合
就学許可証(Study Permit)の取得が必要となります。
必要条件や必要書類については、下記カナダ政府ウェブサイトよりご確認下さい。
カナダ政府ウェブサイト(Government of Canada)|Studying in Canada as minor
❷ 電子渡航認証(eTA)/ カナダビザの申請
カナダへの入国には、入国査証免除者は 渡航前に電子渡航認証(eTA)の取得、入国査証免除以外の目的で入国する方は 有効なビザ(査証)の取得 が必要です。
電子渡航認証(eTA)の取得
電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)は、2016年3月にカナダ政府により導入された入国管理制度です。
日本を含むカナダ入国査証を免除されている国籍の方が、カナダ入国に際して 6ヶ月以内の滞在を予定する場合 は、渡航前に eTA の申請・取得が必要 となります。(入国査証免除対象国・地域(eTA対象)につきましては カナダ政府ホームページ をご確認下さい)
Government of Canada|電子渡航認証(eTA)の概要
- 実際に入国可能な滞在日数は入国審査官判断により決定されます
- 入国審査官により許可された滞在日数を超える滞在を希望する場合は、オンライン上で滞在許可が切れる前に滞在延長手続き(ビジターレコードを申請)を行い、要件を満たせば滞在延長が許可される場合があります
(カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)|Extend your stay in Canada: About the document)
カナダビザの申請・取得
カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)の発表により、カナダビザ申請センター(VFS Global)での申請書類による一時滞在者ビザの紙での申請提出は停止されています。
※ 2022年4月1日の発表では、上記措置はいくつかの例外を除いて2023年3月31日まで延長しております
(例外については IRCCウェブサイト にてご確認下さい)
一時滞在者ビザの申請は、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)のウェブサイト よりオンライン申請を行って下さい。
また、その他許可証等の取得につきましては下記にて詳細をご確認下さい。
・就学許可証(Study in Canada as an international student)
・就労許可証(Work in Canada)
・永住者渡航証(Permanent Residents)
❸ カナダ行き航空券の手配
航空会社各社は、新型コロナウイルスの発生により、路線の減便等の措置を実施しています。
なお下記バナー(別ページ)より、日本⇔カナダ間のフライト運行状況についてご案内しております。
❹ 海外旅行保険の加入確認
国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診察や治療が受けられない(断られる)ことがあります。
また医療水準や衛生事情により、その国では必要な治療が受けられず、他国や日本への緊急移送が必要となる場合もあります。
新型コロナウイルスに感染した場合は、滞在国の規定にそった検査、隔離が必要になり費用は渡航者の負担になります。
保険に入っていないと、時には数千万円にものぼる高額な医療費・移送費を全て自己負担しなければなりませんので、万一に備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
なお、クレジットカードに付帯している保険では補償として決して十分ではない点にも留意が必要です。
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html
❺ カナダ入国手続 及び 滞在について
到着時の入国手続き等
2022年10月1日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制が撤廃されたことに伴い、入国時の検査 及び 隔離措置はありません。
キオスク端末での個人情報入力(PIK: Primary Inspection Kiosks)
降機後に案内指示に従い、入国審査場にて入国審査を行います。
2017年よりカナダ主要空港において、空港内に設置されたキオスク端末(Primary Inspection Kiosk)を利用する入国手続が実施されています。
キオスク端末から発行されたレシートを持ってカウンターへ進み、レシートをパスポートと一緒に提示します。
入国審査官が滞在目的・期間などを質問しますので英語でお答えください。
カナダ国境サービス庁(CBSA)|Declare your travel information at primary inspection kiosks
- キオスク端末を利用して個人情報登録を行った場合は、紙での税関申告書の記入・提出は不要です
(端末入力時に税関申告内容の登録がございます) - カナダまたは米国市民・永住者で NEXUSプログラム に登録している場合は、NEXUSセルフサービスキオスク端末での入国手続きが可能です
- 下記に該当する許可等の申請時に指紋を確認している場合のみ、キオスク端末での指紋確認が求められます
・労働許可(work permit)
・研究許可(study permit)
・一時滞在許可(temporary resident permit)
・一時滞在ビザ(temorary resident visa (visitor visa))
・永住許可(permanent residence)
キオスク端末での入力項目の事前登録(Advance CBSA Declaration)
到着時にキオスク端末で入力する個人情報を、ArriveCANアプリを通じて 事前に登録 することで、空港での手続き時間が最大30%短縮できます。
事前登録対応可能な空港は以下となります。
登録方法等につきましては、下記ウェブサイト等にてご確認下さい。
※ 入力項目の事前登録を行っても、到着時のキオスク端末操作は必要です。
カナダ国境サービス庁(CBSA)|Advance Declaration: Save time when making your customs and immigration declaration
税関申告書(E-311 - Declaration Card)
空港到着時にキオスク端末を利用しない または 使用できない場合は、紙での税関申告書(Declaration Card)の提出が必要です。
※ 1枚のカードに同一住所に住む最大4人までの申告が可能です
※ キオスク端末を利用して個人情報登録を利用した場合は、紙での税関申告書の記入・提出は不要です
(端末での入力時に税関申告内容の登録がございます)
カナダ国内(州/準州間)の移動等に関する情報
カナダ国内を旅行する場合、連邦政府の旅行要件はありませんが、州または準州の規則や制限がある場合があります。
制限と検疫の要件については、最終目的地の州または準州のホームページにてご確認下さい。
Goverment of Canada|Provincial and territorial restrictions
州/準州 | 主要都市 | ホームページ |
アルバータ州 Alberta |
カルガリー Calgary |
COVID-19 travel requirements |
ブリティッシュコロンビア州 British Columbia |
バンクーバー Vancouver |
Travel and COVID-19 |
マニトバ州 Manitoba |
ウィニペグ Winnipeg |
Travel to and from Manitoba |
ニューブランズウィック州 New Brunswick |
モンクトン Moncton |
Travel information |
ニューファンドランド・ラブラドール州 Newfoundland and Labrador |
セントジョンズ St. John's |
Travel Restrictions |
ノバスコシア州 Nova Scotia |
ハリファックス Halifax |
Coronavirus(COVID-19):travel |
オンタリオ州 Ontario |
トロント Toronto |
Travelling during COVID-19 |
プリンスエドワードアイランド州 Prince Edward Island |
シャーロットタウン Charlottetown |
Travel |
ケベック州 Québec |
モントリオール Montreal |
Travelling from one region to another |
サスカチュワン州 Saskatchewan |
サスカトゥーン Saskatoon |
Travel Information |
ノースウエスト準州 Northwest Territories |
イエローナイフ Yellowknife |
Travel + Isolation |
ヌナブト準州 Nunavut Territory |
イカルイト Iqualuit |
Travel and Isolation |
ユーコン準州 Yukon Territor |
ホワイトホース Whitehorse |
Borders and travel: COVID-19 |
❻ カナダでの国際線乗り継ぎについて
カナダを経由して他国へ向かう場合でも、一部の方を除いて 電子渡航認証(eTA)の申請・取得 が必要となりますのでご注意下さい。
Government of Canada|Transit through Canada including to and from Alaska
カナダ経由で米国へ渡航する場合
米国入国事前審査(CBP Preclearance)
経由地のカナダ到着空港において、米国行きフライト搭乗前に 入国事前審査(Preclearance)が実施されます。
これにより乗り継ぎ時に米国入国審査ブースにて米国税関・国境警備局(CBP)職員による入国審査を受けることで、米国到着時の入国審査・税関審査は省略されます。
自動入国審査(APC: Automated Passport Control)
自動入国審査(APC)とは、米国 及び カナダのパスポート保持者、米国在住者、ビザ免除プログラム対象国の有資格旅行者 及び 特定のビザ保持者が、セルフサービスのキオスクでパスポートをスキャンし、税関申告書を提出して身元を証明するだけで済むようにすることで入国手続きの迅速化を図る、米国税関・国境警備局(CBP)のプログラムです。
経由地のカナダ到着空港(一部対象外あり)にて米国入国事前審査を受ける際に、渡航者自身が自動入国審査のキオスク端末を利用することで、待ち時間の短縮・混雑の軽減が期待できます。
このプログラムの詳細 及び 利用可能な場所については、下記ウェブサイトをご参照下さい。
米国税関・国境警備局(CBP)|Automated Passport Control(APC)
- 米国市民 及び カナダから米国へ渡航する方は、無料の モバイル入国審査アプリ(MPC: Mobile Passport Control)を使用すると一部の空港の入国審査が迅速化されます。詳しくは 米国税関・国境警備局(CBP)のウェブサイト をご覧ください
❼ 日本到着時の手順:水際対策、入国制限、査証・在留資格、Visit Japan Web等手続き
日本への入国・帰国に際して必要となる書類と手続き手順を纏めました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。