2020.03.10
ルーマニア イタリアとの全ての航空機の離発着を一時的に停止(2020年3月9日~3月23日)
●ルーマニア政府の関係当局は,3月9日までに、合計15名の新型コロナウィルス感染者が確認されている旨、発表しています。
●このうち、本件に係る当大使館からの前回のお知らせ(5日付けの領事メール)以降に新たに確認された感染者は,オルト県,ガラツィ県,ムレシュ県,ティミシュ県で各1名。ブカレスト市,フネドアラ県が2名ずつの計8名です。
●ルーマニア政府は,3月8日,9日12:00から23日までの間,イタリアとの間の全ての航空機の離発着を一時的に停止する,と発表しました。
また,中国,イタリア,韓国,イランからの渡航者(移動手段を問わず)について,航空会社は搭乗を拒否すること,又(仮に搭乗させた結果)入国申請がある場合には,検査隔離又は自宅隔離の対象になる,としています。
●ルーマニア政府は,3月8日,屋内外を問わず1,000人以上が集まる集会を禁止する旨及びそれに達しない人数の集会も現地の公衆健康局(Directorate for Public Health, DSP)の許可が必要である旨発表しました。また,学校では,1名でも感染者が出た場合は臨時休校するように指導しています。
●以上の点には,現時点では詳細が明確でない点も含まれていますが,取り急ぎお伝えします。引き続き,情勢及びルーマニア当局の対応を注視して,必要なお伝えに努めます。
1.ルーマニアの報道によれば, イタリアからバスで帰国したオルト県の51歳の男性,イタリアのベルガモから帰国したフネドアラ県の40歳の男性と16歳の女性,イタリアのローマから帰国したブカレスト市の49歳の男性と同男性と接触した42歳の男性,ティミシュ県の15歳の女性,ガラツィ県の72歳の男性,ムレシュ県の70歳の男性が,それぞれ自宅隔離の後に新型コロナウィルスの陽性が確認されたため,病院に搬送されました。
2.ルーマニア政府(内務省プレスリリース)は,3月8日に,9日12:00から23日までの間,イタリアとの間の全ての航空機の離発着を一時的に停止すると発表しました。また,アラファト緊急事態庁長官は,記者会見において,1,000人以上が集まる集会を禁止する旨及びそれに達しない人数の集会は,各現地の公衆健康局(Directorate for Public Health, DSP)の許可が必要である旨発表しました。また,学校については,1名でも感染者が出た場合は臨時休校するように指導しています。
3.3月9日現在,ルーマニアが外国からの入国者に対してとっている規制措置の内容は、以下の通りです。これらの国・地域に滞在、渡航した場合には,ルーマニアへの入国に際して14日間の検査隔離又は自宅隔離の対象となりますので,ご注意ください。
(1)ルーマニアへの入国後14日間の検査隔離
中国:Wuhanを含む Hubei省,(Zhejiang省のWenzhou, Hangzhou, Ninghou, Taizhouの各市は,ここから外されました。)
イタリア:ロンバルディア州全域,
ヴェネト州の Vo Euganeo,Venezia, Padova, Treviso
エミリア・ロマーナ州の Modena, Parma, Piacenza, Reggio Emilia, Rimini
マルチェ州の Pesaro e Urbino
ピエモンテ州の Asti, Alessandria, Novara, Verbano-Cusio-Ossola, Vercelli
韓国:Daegu, Cheongdo
(2)入国後14日間の自宅隔離
中国本土の上記(1)以外の地域
イタリアの上記(1)以外の地域
韓国の上記(1)以外の地域
イラン
4.ルーマニア保健省は,新型コロナウィルス相談専用無料電話回線(Telverde Line。番号0800800358)を設置しています。休日を含み24時間受け付けています。
従来から運用している112番緊急電話サービスについては,感染の疑いがある場合や緊急事態電話対応としている由です。
5.保健省を始めとするルーマニア政府当局は,当国における感染拡大防止の各種対策を上記以外にも実施しています。
各種の具体的な詳細については,以下のルーマニア内務省,外務省及び保健省の各ウェブサイトを御参照下さい。
ルーマニア内務省プレスリリース
https://www.mai.gov.ro/informare-covid-19-grupul-de-comunicare-strategica-8-martie-ora-12-00/
ルーマニア外務省渡航情報
https://www.mae.ro/travel-alerts/
ルーマニア保健省HP
http://www.ms.ro/
6.新型コロナウィルス予防については,日本の厚生労働省は,以下の三点を奨励しています。
(1)人混みを避ける(飛沫感染の防止)
(2)こまめに手洗いをする(石けんを使って20秒以上洗う)
(3)咳エチケット(マスク、ティッシュ、袖の内側を使う。手を使った場合には、すぐに手を洗う。)
また,換気を行うことも良いとされています。
7.本件に関して,上記の諸点に御不明な点がある場合も含めまして,大使館領事部でも一般的なご相談はお受けできますので,メール等でご照会ください。
その他参考となるリンク先は以下のとおりです。
外務省の海外安全情報(世界各国への渡航に関する参考情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省の関連ウェブサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
厚生労働省の新型コロナウィルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q1
厚生労働省検疫所ウェブサイト
https://www.forth.go.jp/index.html
国立感染症研究所 ヒトに感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
WHOの関連ウェブサイト
https://www.who.int/china
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)
メール:consular@bu.mofa.go.jp