2014.06.14
ドバイ:ラマダン期間中の注意事項等について
在ドバイ日本国総領事館より
ラマダン期間中の注意事項等について
1 ラマダン期間中の注意事項
当地では,2014年6月28日頃からイスラム教のラマダン(断食月)に入る予定となっています。この間,当地在住のイスラム教徒は日の出前の礼拝を呼びかけるアザーンから日没まで断食(喫煙を含め飲食を絶つこと)を行います。ラマダンは一年の内で最も「神聖な月」とされており,開始日から7月28日頃に始まる予定の断食月明け祭までの間,官公庁の執務時間が短縮され,大半の飲食店は閉店又は日没後に開店する等
普段にも増して公共の場及び共同作業等の場におけるイスラム教徒への配慮が望まれる期間となります。ラマダン期間中は以下の諸点に注意が必要です。
(1)イスラム教徒以外の外国人であっても,断食が行われている日中において,公然と飲食(喫煙を含む)を行った場合には,イスラム教を軽視する行為と受け止められ,周囲のイスラム教徒とトラブルが生じたり,臨場した警察官から事情聴取を受けたり,関係当局によって罰金を科せられることがあります(イスラム教徒の場合は禁固1ヶ月)。また,飲食等以外にも,外出時は肌の露出の多い服装は避ける等,平素以上にイスラムの慣習を意識し注意する必要があります。
(2)一般的に,「ラマダン期間中は交通事故が増える」と言われているようですが,統計上の根拠はありません。一方,日中に飲食を断つ生活を続けている人は,平素と比較して車を運転する際に求められる集中力,判断力及び忍耐力が低下している可能性があります。車の運転の場に限らず,これら判断力が低下している者との関わりの中で,
ささいなことが大きなトラブルとなる可能性もあります。
(3)官公庁等の執務時間が短縮されるため,各種届出,申請等の窓口業務が混雑する可能性があります。
(4)ラマダン期間中は毎日,日没と共に断食の時間帯が終了し,モスク等にてイフタール(日没後の食事)が無料で提供され,マグリブ(日没礼拝)が行われます。この時間帯(概ね午後6:30〜8:00の間)は,タクシーの確保が非常に困難となる可能性があります。
2 当館代表電話受付時間等
当館のホームページで既にご案内のとおり,当館代表電話の受付時間は,ラマダン期間中は14:00までとなります。緊急の電話につきましては通常どおり24時間体制です。なお,領事窓口の開館時間はラマダン期間中も通常どおり9:00〜13:30です。