2019.11.13
メキシコ メキシコ市におけるタクシー強盗被害
2019年11月12日
【ポイント:邦人出張者が,メキシコ市において(流しと思われる)タクシーを利用し,ナポレス地区付近で信号待ちのため停車した際に,襲われるという強盗被害が発生しました。】
1 事件概要
11月4日(月)15:30頃,邦人出張者が,メキシコ市ナポレス地区付近において,取引先が用意したタクシー(流しのタクシー(リブレ)と思われる)を利用しました。同地区付近において信号待ちのために停車していたところ,突然二人組の男が助手席と後部座席に乗り込んで,被害者に目隠しし,鞄と電話等の所持品を奪いました。その後,被害者は別の場所で解放され,靴下に入れていた500ペソを使って自力でタクシー(リブレ)を拾い,宿泊先ホテルに戻って,当地関係者と連絡を取り被害届を提出しました。被害者に怪我はありませんでした。
2 注意点
(1)メキシコでのタクシー利用においては,流しのタクシー(リブレ)運転手と犯人が結託し,犯行に及ぶ強盗事件や運転手が犯人となる強盗事件が発生しています。今回のケースでは,被害者が乗車したタクシーが流しのタクシーか不明ですが,所属不明なタクシーを利用することで強盗被害等に遭う可能性は非常に高くなります。そのため,所属が明らかで比較的安全とされているラジオタクシー又は配車アプリ等を利用するよう心掛けてください。また,乗車時にはナンバーや運転手の氏名を必ず確認し,可能であればメモを取る等してください。
(2)信号待ちにおいては,強盗被害に遭うリスクがありますので,緊急事態にその場から離脱できるように,前方車両等との間隔を十分に保つよう心掛けてください。また,乗車時には窓を閉めて,ドアのロックを徹底すると共に,車外から見える場所に荷物を置かないようにしてください。
(3)強盗被害に遭遇した際,犯人を刺激することで,生命・身体に危害を加えられるリスクが高まります。一般的に,無抵抗で金品を差し出した場合,そのリスクは低くなると言われていますので,気持ちを落ち着かせて犯人の指示に従ってください。また,今回のケースのように,緊急用のお金を別に所持することで,被害後の対応も取りやすくなります。
(4)解放されて,身の安全が確保された後には,緊急通報番号「911」へ通報してください(状況にもよりますが,その場で通報することが出来れば,周辺の警察車両に連絡が行き,即応体制が取られることから,事件の早期解決につながる可能性が高まります)。事件後は検察事務所において「被害報告(Denuncia)」をしてください。保険関連の手続きや犯罪被害を原因としたパスポートの再発行にも同報告が必要になります。
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtemoc, C.P. 06500 Mexico, Ciudad de Mexico.
Tel:+52(55)5211-0028(代表番号が不通の場合:+52(55)5091-3081)
Fax:+52(55)5207-7030
メール:ryojibu@me.mofa.go.jp