2019.03.13
コートジボワールにおけるデング熱の流行について
〇アビジャン市内においてデング熱の流行が確認されています。
〇デング熱の特徴を知り、予防を心がけるとともに、疑わしい場合には医療機関を受診するようにしてください。
コートジボワール保健省の発表によりますと、2月15日よりデング熱の流行が見られており、現在までに27例(疑い例を含む。)の患者が報告され、1名が死亡しています。患者はCocody-Bingerville地区、Koumassi-Port-Bouet-Vridi地区、Yopougon-Est地区より発生しています。デング熱ウイルスは蚊によって媒介されるため、防蚊対策を心がけて下さい。デング熱の確定診断は血清検査により行います。疑わしい場合は医療機関を受診するようにして下さい。
<デング熱について>
1 デング熱とは
デングウイルスを持つネッタイシマカによって媒介されます。デング熱を起こすウイルスには4種類あり、同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。重症化したものはデング熱出血熱と呼ばれ、稀に死亡することもあります。 感染後の発症率が数10%、そのうち重症化する患者が数%ほど、さらに重症化した患者の中で死に至る人が数%です。
2 感染経路
デング熱に感染した人を蚊が刺すと、1週間ほどで蚊の体内でウイルス量が増えます。その蚊に人が刺されると感染します。人から人へ直接感染することはありません。
3 症状
2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。通常3~5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。
4 治療方法
デングウイルスそのものを標的する治療薬はなく、熱や身体の痛みなどを抑える対症療法を行います。血小板が低下し、出血を起こしやすくなるので、通常使用される解熱鎮痛薬は控えるべきです。治療には小児にも使われるアセトアミノフェン(当地ではパラセタモールの名で販売されています)が使用されます。
5 予防方法
デング熱に対するワクチンはありません。肌の露出を避け、効果の高い(DEET濃度の高い)虫除けを使用して下さい。ネッタイシマカは日中も吸血活動を行うため日中の外出でも防蚊対策を行って下さい。
【問い合わせ先】
在コートジボワール日本国大使館(トーゴ、ニジェールを管轄)
大使館代表:(225)20 21 28 63(内線111)
Eメール :consulat@aj.mofa.go.jp