2019.01.09
オマーンにおけるデング熱の発生について【第2報】
【ポイント】
○8日付報道によれば,オマーン保健省は昨年12月12日から1月3日までにオマーンでのデング熱症例数が40件に達したことを発表しました。
○蚊に刺されないようにすることが一番のポイントです。
【本文】
1 8日付報道によれば,オマーン保健省は昨年12月12日から1月3日までにオマーンでのデング熱症例数が40件に達したとして,1月8日から同21日までの間,マスカット特別行政区で「ネッタイシマカ」を撲滅するキャンペーンを行うとしています。
○参考記事:http://www.omanobserver.om/war-against-mosquitoes-on/
2 つきましては,在留邦人および旅行者の皆様におかれましては,以下3を参考に,蚊に刺されないよう予防措置に努めてください。デング熱が疑われる症状が発生した場合には,早期に医療機関を受診し,適切な治療を受けるようにしてください。
また,帰国時又は帰国後に発熱等体調の異常がある場合や渡航先で医療機関を受診するなど体調に不安がある場合には,空港等の検疫所にご相談いただくか,近くの医療機関を受診し,海外への渡航歴を告げてください。
3 デングを媒介する蚊に対する対策
(1)蚊に刺されないようにすることが一番のポイントです。
・昼間(日の出後と日没前が最も活発)に活動する蚊で都市部に多い。
・長袖,長ズボンを着用する(薄手のものは蚊の針が肌に届くので厚手のものを用意する)。特に夜間は明るい色の衣服で。
・皮膚の露出部には虫除けスプレーやクリームを使用する。
・また,蚊取り線香も効果的である。
・部屋は密閉しエアコンを使用,不可能な場合は破れていない網戸を使用する。
・なお,蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。
(2)症状(高熱・筋肉痛・眼の痛みなど)が出た場合は,自分一人で判断せず,速やかに近くの医療機関で受診する。
(3)虫除けスプレーやクリームについては,ディート(DEET)という成分が30%以上含まれていると海外の昆虫にも有効です。
日本で購入可能なものはDEETの濃度が最高12%までですが,30%以上含まれるものは,当地の薬局で購入できます。
なお,使用に際しては,アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では次のことを推奨しています。
・使用前に製品のラベル上の指示及び注意事項を全て読む。
・傷やひりひりした皮膚にはスプレーしてはいけない。
・使用するときは囲まれていない場所でスプレーする。
・飲んだり吸入したりしないよう注意が必要。
・衣服へ塗る場合,内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない。
・帰宅後など,昆虫に接触する機会から離れた場合は速やかに石鹸等を使い,洗い落とす。
・一度スプレーした衣類を再び着用する前に衣類を洗う。
・子供同士で虫よけ剤を塗ったりスプレーしたりさせない。
・乳児は,大人の手のひらで薄く延ばし,これを塗る。
・特に乳幼児に対し使用する場合は手のひら,顔(特に目,口)を避ける。
・虫よけ剤は子供の手の届かないところへ保管する。
・日焼け止めと併用する場合は,日焼け止めを最初に塗りその上に虫よけ剤を塗る。
○参考情報:
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
国立感染症研究所 「デング熱」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ta/dengue.html
(オマーン保健省連絡先)
○オマーン保健省コンタクトセンター(英語、アラビア語可)
電話:(+968)2444 1999
(現地在外公館連絡先)
○在オマーン日本国大使館
代表電話番号:(+968)24601028
FAX:(+968)24698720