2018.06.29
カンボジア いかさま賭博詐欺に関する注意喚起
【ポイント】
最近、プノンペン都内を観光等で訪れた邦人旅行者が、いかさま賭博詐欺の被害に遭う事案が複数発生しています。
いかさま賭博詐欺の主な犯行態様は以下本文のとおりですので、被害に遭わないようにご注意ください。
【本文】
1 いかさま賭博詐欺とは
犯行グループが、主に単独で観光をしている邦人旅行者を狙って、言葉巧みにアジトに誘い入れ、いかさま賭博を持ちかけて、最終的に多額のお金をだまし取るもの。
2 主な犯行態様
(1)声かけ
東南アジア系男女(カンボジア人以外を名乗るケースが多い。)が、親しげに声をかけて来た後、自宅(実際は犯人グループのアジト)で一緒に食事をしようなどと誘う。
〔特徴〕
●声かけ場所は、プノンペン都内の王宮、ワットプノン、セントラルマーケット等の市場、大型ショッピングモール等の観光客が多く訪れる場所が多い。
●土地勘がないことなどを確認するため、声かけの最初の段階で、日本人であること、短期滞在の観光客であることを確認することが多い。
●警戒心を解くため、妹、姪などの親族が日本に行く予定があるから日本のことを教えて欲しいなどと声をかけることが多い。
(2)移動
バイクの後部座席に乗せた後、アジトがわからないようにするため、裏通り等を複雑に走りアジトに向かう。
(3)いかさま賭博の持ちかけ
アジトにおいて、食事や簡単な談笑後、自称ディーラーの男が現れ、カードゲームのいかさま方法を教示される。
〔特徴〕
●アジトは、アパートや2~3階建て家屋の一室であることが多く、いずれも生活感はあまりない。
※注意1
いかさま賭博に強引に誘うケースも報告されており、この時点でいかさま賭博に気が付いたが、命の危険から断り切れなかったとの報告もあります。
(4)いかさま賭博の開始
いかさま賭博の負け役(カンボジア人以外を名乗ることが多い。)が現れカードゲームが始まる。最初はいかさまで勝ち続けるが、同負け役が最終ゲームと言って多額の現金を出し「現金を見せないと信じられない」などと現金の準備を要求する。
※注意2
この時点でいかさま賭博に気が付き、ゲームを降りようとしたところ、奥の部屋からマフィア風の男が現れ、所持していた貴重品(パソコン、カメラ、携帯電話等)を担保として取られたとの報告もあります。
(5)現金の準備と詐取
犯人が「必ず勝てるから現金を準備しよう」などと誘い、バイクでATMや宝石店に向かい、クレジットカードで現金を引き出させる又は宝石店で高額な宝石を買わせる。その後、「この現金(宝石)をリエル(現金)に交換してくるので、少しここで待っていてくれ」などと言い残し、その場から逃走する。
※注意3
被害者がアジトの場所を覚えており、被害品を取り戻そうとアジトに戻ったところ、既に誰もいなかったとの報告があります。犯人グループは、複数のアジトを持っているものとみられ、一度使ったアジトは放棄されている可能性もありますが、そもそも、犯人グループと鉢合わせてしまった場合、犯行の発覚を恐れた犯人がどのような態度に出るかわかりませんので、犯行現場に立ち戻ることは絶対にしないでください。
現地の方々との交友関係を広げるということは、海外旅行の楽しみの一つでもありますが、くれぐれも初対面の相手に警戒心を全て解き放つことなく、いかさま賭博詐欺の被害に遭わないように気をつけてください。
【問い合わせ先】
在カンボジア日本国大使館 領事班
電話:023-217-161~164
Eメール宛先:consular.jpn@pp.mofa.go.jp
大使館ホームページ:http://www.kh.emb-japan.go.jp