2025.03.01
【2025年3月現在】カンボジア|渡航情報・旅行の準備ガイド(必要な渡航書類、ビザ申請、航空券手配、入国・検疫等の手順)
カンボジアへの渡航に必要な手続きの手順
カンボジアへの渡航に際して必要となる書類・手続やビザ申請、航空券手配、入国手順等の情報をまとめました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。
日本国籍の方のカンボジア渡航について
日本国籍の方がカンボジアに渡航する場合、渡航目的に沿ったビザ 取得が必要となります。
日本国籍以外の方につきましては、カンボジア王国大使館・名誉領事館 または カンボジア王国外務国際協力省ホームページ等にてご確認下さい。
カンボジアの入国制限(新型コロナウイルス関連)
2022年10月3日、カンボジア保健省は同日以降はカンボジア入国時のワクチン接種証明書の提示を不要とする旨発表しました。これにより、カンボジア入国時の水際防疫措置は事実上全て撤廃 されました。
在カンボジア日本国大使館|カンボジア入国時の防疫措置について
❶ 渡航書類の準備・カンボジアビザの申請
カンボジアに渡航する場合は、短期間の観光などの目的であっても ビザ を取得することが必要です。
渡航目的に応じて必要なビザをカンボジアへの渡航前に大使館等の在外公館 または カンボジア外務省のホームページから申請・取得するか、プノンペンなどの主要空港や周辺国等の陸上国境にて入国時にアライバルビザ(VOA: Visa on Arrival)を取得します。
カンボジアビザ申請
カンボジア入国に際しては渡航目的に応じて、有効なビザ が必要です。
有効なビザ・再入国許可証をお持ちでない場合は、カンボジア王国大使館・名誉領事館等にてビザの申請・取得が必要となります。
主なカンボジアビザの種類
一般旅券所持者のビザ免除措置(日本国籍は対象外)
下記に記載する国籍の一般旅券所持者については、一定期間のビザ免除での滞在が認められています。
日本国籍の外交・公用旅券所持者は、90日以内であればビザ免除での滞在が認められています。
(90日を超えて滞在する等、詳しくはカンボジア王国外務国際協力省にお問い合わせください)
オンラインビザ(e-VISA)
カンボジアへの渡航前にカンボジア王国外務国際協力省ウェブサイト上でビザ申請・取得を行い、所定の空港でカンボジア到着時にe-VISAを提示します。
なおビザは 観光ビザ 及び 業務・商用等ビザ のどちらも 申請・取得が可能です。
(どちらの種類のビザもシングルエントリー・30日滞在のみとなります)
2023年1月1日より、e-VISA申請料金が値下げとなりました。
観光(T) : USD36 → USD30 / 業務・商用(E) : USD42 → USD35
(詳細につきましては、カンボジア王国外務国際協力省 eVISA申請公式ウェブサイト にてご確認下さい)
e-VISAを利用して入国が可能な空港等(Port Entry Information)
2018年3月現在、e-VISAを利用して入国が可能な空港は 3空港 のみとなります。
なお下記空港の他、4つの陸路国境からも入国可能です。
※ 出国可能地点は3空港+12地点となります
カンボジア外務国際協力省e-Visa公式ウェブサイト|Port Entry Information
オンアライバルビザ(VOA)
日本国籍の方は 30日以内の商用・観光目的 での渡航について、オンアライバルビザ(VOA: Visa on Arrival)での滞在が許可されます。
カンボジア到着時に入国審査場にあるアライバルビザカウンターでビザ取得が可能です。
なお、審査の結果カンボジア入国が認められない場合や制度自体が予告なく変更される場合がございますのでご留意ください。
30日を超える滞在や、観光・商用目的以外の渡航の場合は 事前にビザ取得 が必要です。
オンアライバルビザの各入国地点の実際の運用については弊社で確認することはできません。
運用の詳細に関するお問い合わせは、カンボジア入国管理当局へお問い合わせ下さい。
❷ カンボジア行き航空券の手配
各種情勢により航空会社の運行計画・路線運行に影響が出る恐れがございます。
また各航空会社ともに時刻表掲載のスケジュール 及び 機種・機材については、予告無しに変更されることがございます。
なお下記バナー(別ページ)より、日本⇔カンボジア/プノンペン間の直行便(ANA)フライト運行状況についてご案内しておりますが、現在運休が続いております。
❸ 海外旅行保険の加入確認
国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診察や治療が受けられない(断られる)ことがあります。
また医療水準や衛生事情により、その国では必要な治療が受けられず、他国や日本への緊急移送が必要となる場合もあります。
新型コロナウイルスに感染した場合は、滞在国の規定にそった検査、隔離が必要になり費用は渡航者の負担になります。
保険に入っていないと、時には数千万円にものぼる高額な医療費・移送費を全て自己負担しなければなりませんので、万一に備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
なお、クレジットカードに付帯している保険では補償として決して十分ではない点にも留意が必要です。
❹ 入国カード 及び 税関情報等の事前オンライン登録
カンボジア到着時の入国管理、税関 及び 検疫に係る手続きを Cambodia e-Arrival としてオンライン化されています。
2024年1月1日よりシェムリアップ国際空港で、2月19日よりプノンペン国際空港において制度の試験運用が開始されました。
2024年9月1日の本格運用開始以降は、国際空港での手続きはオンラインに一本化され、これまで紙媒体により提出が義務付けられていた手続きが、専用サイト または アプリを通じで行うこととなりました。(紙媒体のフォームによる手続きは行えなくなりました)
在カンボジア日本国大使館|カンボジア到着時の入国、税関、検疫手続きのオンライン化(本格運用開始:9月1日~)
陸路国境からのカンボジア入国については、e-Arrivalシステム未設置のため
オンラインではなく従来の紙ベースでの入国カード・税関申告書の記入が必要となります。
Cambodia e-Arrival 登録方法
e-Arrivalのオンライン登録は カンボジア到着の7日前以内 から登録が可能です。
専用ウェブサイト または アプリからご登録ください。
❺ カンボジア入国手続 及び 滞在について
入国後の隔離措置 及び 検査義務はございません。
空港到着後、案内に従い入国審査場にお進みください。
タイやベトナムからカンボジアへ入国後、同一国に再入国しようとする場合に入国を認められなかったり
ビザの取得を求められるケースが多発しておりますので、同一国に再入国を予定している場合は出入国規則等を必ずご確認下さい。
黄熱予防接種証明書(イエローカード)
カンボジアは黄熱に関する危険のある国ではありませんので、黄熱(Yellow Fever)の予防接種は推奨されていませんが、黄熱に感染する危険のある国から来る1歳以上の渡航者 は 黄熱予防接種証明書(イエローカード)が要求されています。
なお、乗り継ぎのために黄熱に感染する危険のある国の空港に 12時間以上 滞在した渡航者も黄熱予防接種証明書が必要です。
米国疾病予防管理センター(CDC)|Cambodia - Travel Health Notices
入国審査【Immigration】
入国審査官にパスポート・搭乗券、必要書類等をご提示下さい。
(場合により帰国・第三国行きの航空券や十分な滞在費の証明を求められる場合がございます)
プノンペン・シェムリアップ各空港にてオンアライバルビザ(VOA)を取得する場合は、入国審査にお進みいただく前に、申請・到着ビザ代金をお支払いください。
Visa on Arrival(アライバルビザ)の取得については下記ご注意下さい。
現地でのご取得に不安がございましたら、通常のビザ または e-Visa を事前にご取得することを推奨致します。
※ 空港での手続に英語でのコミュニケーションが必要となる場合がございます。
※ 場合によっては専用カウンター/ブースにスタッフ不在等でビザ取得までに時間がかかる場合がございます。
プノンペン国際空港(PNH)到着時
到着階(First Floor)からエスカレーターか階段で地上階(Ground Floor)へお下りください。
陸路国境からカンボジアに入国する場合(入国カード)
e-Arrivalシステム未導入の陸路国境から入国する場合は、入国カード(Immigration Card)を記入の上でご提出ください
(プノンペンやシェムリアップ等の国際空港から入国する場合は、オンライン(e-Arrivl Card)での登録が必要となりますので、こちらの紙媒体での記入は不要です)
税関申告【Customs】
手荷物受取所で荷物引取後に税関申告を行います。
持ち込み荷物が免税範囲を超えず、輸入規制・禁止・制限されている物品を持ち込まない場合は、グリーンチャネル(Green Channel)にお進み下さい。
事前にオンライン(Cambodia e-Arrival)で申告した際に表示されたQRコードを税関職員にご提示下さい。
Cambodia Airport|Prepare your trip - Customs & Excise
カンボジア入国に際しての税関・動植物検疫の注意事項
加熱式たばこ・電子たばこ等の持ち込み禁止について
国家麻薬対策局(NACD)は、2022年3月以降、カンボジアにおける電子タバコと加熱式タバコ製品(HTP)の輸入、密売、使用の禁止を厳格に施行するよう地方自治体、州当局 及び すべての関連機関に要請したと報じられております。
加熱式たばこ・電子たばこ等の持ち込み・利用は省令により禁止されておりますのでご注意下さい。
The Phnom Penh Post|NACD: Enforce ban on all ‘vapes’, e-cigarettes, HTPs
輸入が禁止・制限されている品物
武器・弾薬、麻薬類、ポルノ製品、無線機、爆発物の原料となる薬品などはカンボジアへの持ち込みが禁止されています。
これらの禁止されている物品を持ち込む場合は、内務省や国防省等発行の有効な許可証 及び 税関当局発行の輸入許可証が必要となります。詳しくはカンボジア関税消費税総局ウェブサイト等にてご確認下さい。
カンボジアへの現金・有価証券等の持ち込み/持ち出しについて
1万米ドル相当額以上の現金の持ち込みは申告が必要です。
また、1万米ドル相当額以上の現金を国外に持ち出す場合には、中央銀行 及び 関係機関から事前に持ち出し許可を得る必要があります。
詳しくは カンボジア関税消費税総局 にお問い合わせ下さい。
陸路国境からカンボジアに入国する場合(税関申告書)
e-Arrivalシステム未導入の陸路国境から入国する場合は、税関申告書を記入の上でご提出ください。
(プノンペンやシェムリアップ等の国際空港から入国する場合は、オンライン(e-Arrival Card)での登録が必要となりますので、こちらの紙媒体での記入は不要です)
申告するものが無い方(免税範囲内の携帯品しか持たない入国者)
カンボジア入国時の携帯品が、下記に記載する 免税範囲内で申告するものがない方は 税関検査場で 税関申告なし(Nothing to Decalre)と書かれたレーンを通過 することができます。
特定の製品を大量に持ち込もうとした場合には、営利目的とみなされ、没収されたり、課税されたりすることがあります。
なお、持ち込みが禁止されている物品や、より詳しい情報につきましてはカンボジア関税消費税総局等にてご確認下さい。
カンボジア関税消費税総局(General Department of Customs and Excise)ウェブサイト
申告するものがある方(免税範囲を超過・検疫対象となる物品等をお持ちの入国者)
免税範囲を超過・検疫対象となる物品等をお持ちの場合は、税関検査場で 税関申告あり(Goods to Declare) と表示されたカウンターへお進み下さい。詳しくはカンボジア関税消費税総局にお問い合わせ下さい。
カンボジア関税消費税総局(General Department of Customs and Excise)ウェブサイト
カンボジア滞在中の注意事項
地雷・不発弾埋設地域
バッタンバン州、バンテイミアンチェイ州、オッドーミアンチェイ州などのカンボジア北西部、クラチェ州、コンポンチャム州などの中東部において毎年、内戦時代に敷設された地雷による死傷者が出ています。
地雷や不発弾が確認されている地帯には、立入禁止を意味するドクロのマークが描かれた警告板がありますが、確認作業がされていないために警告板の設置がされていない場所もありますので、警告板が無い場合であっても、農地、空き地、森林等、人や車が踏み入れていない場所に不用意に立ち入らないようにしてください。
特に、カンボジア東部は、ベトナム戦争当時広く爆撃され、幹線道路も重要目標に含まれていたため、道路から比較的近い場所にも不発弾(クラスター弾等)が残っていますが、警告板が設置されていることは少ないため、郊外においては、道路から離れた場所に不用意に立ち入らないでください。
出国ビザの取得(Exit Visa)
紛失・盗難などにより新たにパスポートや帰国のための渡航書を取得した場合、出国ビザ(Exit Visa)を取得する必要があります。
パスポート/渡航書の発給後、「カンボジア政府入国管理局宛のレター」が在カンボジア日本国大使館より発行されますので、カンボジア入国管理局にパスポート/渡航書と入国管理局宛のレターを手数料40ドル(手数料は変更となる場合があります)と共に提出してカンボジアの出国ビザ(通常2~3開館日後に発給されます)を取得してください。
※ 出国ビザはプノンペンの入管本部でのみ申請可能です
在カンボジア日本国大使館|盗難・紛失などでパスポートを失った場合の手続き
❻ 日本入国・帰国時の手順
日本への入国・帰国に際して必要となる書類と手続き手順を纏めました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。