2018.06.13
メキシコ市内における詐欺未遂事案に関する注意喚起
●6月9日、邦人女性がメキシコ市内において、自称シカゴ出身の米国人と名乗る黒人男性に話しかけられ、金銭を求められる詐欺未遂の事案が発生したため、注意喚起します。
1 6月9日、邦人女性がメキシコ市クアウテモック区パセオ・デ・ラ・レフォルマ通りとリオ・グアディアナ通りの交差点付近において、自称シカゴ出身の米国人と名乗る黒人男性に,概要以下の通り話しかけられました。
・当該男性は、「自分は英語しか話せないが、メキシコ人は英語が話せないから助けてくれない。カンクンにシカゴから持ってきた荷物が置き去りになり、そこに所持金等すべてが入っていた。荷物を取りに戻りたいので、カンクンまでのバス代を貸して欲しい」と主張してきた。
・邦人女性が当該男性に対して身分証明書を提示するよう求めたが、所持していないと主張してきたため、身分証明書を所持せずにどうやってメキシコ市までたどり着いたのか経緯を問い詰めたが当該男性は譲らず、「一緒に銀行へ行ってほしい、自分の時計を担保として渡すのでお金を貸して欲しい、帰国後すぐに返金する」等様々な主張をしてきた。
・更に、当該男性は、メキシコは初めてであり、何も分からないと主張していたが、一文無しであるにも関わらず地下鉄を利用して移動していること、長距離バスでメキシコ国内を移動していること等主張に不自然な点が見受けられたため、身の安全も考え、「お金を自宅に取りに行くので待っているように」と伝えた後その場を離れた。
当該男性の特徴は、身長170cm程度、大柄、髪の毛はほぼスキンヘッド、身なりは紺色のスーツを着た黒人男性とのことです。
2 メキシコ市においては、このように外国人、特に女性を狙った詐欺被害が多く発生しており、他にも、シカゴ出身と名乗る白人男性による被害の報告もあります。これら詐欺被害の手口は、「英語しか話せない。米国に戻ればお金を返済できる。家族がお金を返済する。自分はメキシコで一人きりである。」等主張し、金品を求めてくるものです。
このような被害防止のためには、見知らぬ人に話しかけられた際には不用意に相手にせず、特に、金品を渡すことはやめてください。
2012年以降、同種の手口による邦人の詐欺(未遂含む)被害が、少なくとも13件発生しており、主にバスターミナル付近や地下鉄の駅周辺等観光客の往来が多い場所における被害が多くなっていますので、注意してください。
(問い合わせ先)
在メキシコ日本国大使館
住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtemoc, C.P. 06500 Mexico, Ciudad de Mexico.
(※2015年11月から上記住所に移転しましたのでご注意ください。)
Tel:+52(55)5211-0028
Fax:+52(55)5207-7030
メール:ryojibu@me.mofa.go.jp