2016.10.21
トルコ 現在の治安情勢について
在イスタンブール日本国総領事館
2016年10月20日
現時点におけるトルコの治安情勢について、以下のとおりお知らせします。
1 報道によりますと、10月17日アンカラ県庁は、「違法なテロ組織がアンカラ県において、テロを企図しており特に、人々が集まる屋内外の場所における集会・デモ行進及び同様の活動に対してテロを行おうとしている」として、10月17日から11月30日までの間、アンカラ県内において、非常事態宣言法に基づき、公共の空間において行われる催し、演技、発表及びその他の形態のデモにつき、禁止する旨を発表しました。
2 また、18日付の報道では、10月12日に警察が、全国81県の県警本部に対して、ISILによるテロの脅威情報について通達を発し、テロが行われるリスクの高い県として、イスタンブール、ガジアンテップ、アンカラ、アンタルヤ、イズミルを挙げ、バスターミナル、空港、地下鉄等公共交通機関、橋梁等が標的とされていることに言及しています。
また、12月に開通が予定されているユーラシアトンネルを攻撃対象にしている可能性や、ISILが民間航空機に刃物や爆発物を持ち込もうとしているとの記事もみられます。
3 16日に、トルコ軍の支援する反シリア政府勢力は、ISILの北シリアの重要拠点ダービクを陥落させ、17日から開始されたモースル解放作戦にはトルコ軍も関与しているとの報道も見られ、軍事的劣勢に追い込まれたISILがトルコで報復テロを実施する可能性には、引き続き十分な注意が必要です。
邦人の皆様におかれましては、ISILに関する情報にも引き続きご注意いただき、 人が多く集まる場所(特に、上記2に記載された場所)や軍、警察施設等にできるだけ近づかないよう、一層の注意をお願いいたします。