2015.06.29
ロシア:イスラム過激派によるラマダンに際した声明の発出に伴う注意喚起
安全上のお知らせ
(外務省広域情報の発出:イスラム過激派によるラマダンに際した声明の発出に伴う注意喚起)
25日,外務省は,表記の広域情報を発出しました。右広域情報にある声明には,コーカサスのイスラム過激派の忠誠を受けいれる旨述べております。また,最近多数のロシア人がISILに参加しているとの報道が見られる他,フランスやチュニジア等でテロと思われる事件が発生していますので注意してください。
~渡航情報(広域情報)~
(件名)イスラム過激派組織によるラマダンに際した声明の発出に伴う注意喚起
(内容)
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- 23日(現地時間),シリア・イラクにおいて活動するイスラム過激派武装組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は,その支持者に対してラマダン月の期間中における攻撃を強化するよう呼びかけるとともに,ヨルダン,サウジアラビア,レバノンの支持者に対して自国の統治者への蜂起を呼びかける声明を発出しました。また、同声明では、コーカサスのイスラム過激派の忠誠を受け入れる旨述べています。
- イスラム歴では,6月18日(木)前後にラマダン月(イスラム教徒が同月に当たる約1か月の間,日の出から日没まで断食する)が開始されており,ラマダン期間終了後は,イードと呼ばれるラマダン明けの祭りが予定されています。これまでの傾向及び上記声明を踏まえれば,ラマダンやイードの期間、ISILの活動が見られる地域等において、テロが発生又は増加する可能性があります。
- ついては,海外に渡航・滞在される方は,以上の状況及び「渡航情報」に十分留意の上、いかなる目的であったとしても、退避勧告又は渡航延期勧告が出されている地域には渡航せず、その他の地域に渡航される際には、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。公共の場所に滞在する際や交通機関利用時には周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意を払ってください。
- テロ対策に関しては、以下も併せて御参照ください。
(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに掲載。)