2025.03.18
エチオピア|ティグライ州情勢についての注意喚起
- ティグライ州をめぐり、政治的緊張がこれまで以上に高まり、治安情勢が悪化しています。
- 退避勧告地域を除くティグライ州への渡航・滞在を予定している方は、当分の間、渡航を控え、既に滞在されている方は、最新の情報を入手しつつ、常に周囲の状況や安全に注意し、早めに同州からの移動を検討してください。
エチオピア・ティグライ州では、2024年後半以降、同州の最大政党であるティグライ人民解放戦線(TPLF)内部で、暫定州政府知事派と、TPLF議長派との間で政治的対立が表面化していました。2025年1月には、それまで中立を保っていたティグライ防衛軍(TDF)も両派に割れたとされ、また、3月11日以降には、TPLF議長派による自治体庁舎の奪取や職員の拉致等がメケレ市内を含む州内複数の地域で発生している等と報じられています。現在、両派閥は互いを公然と批判している状況であり、政治・治安状況を始めティグライ州情勢は今後急激に治安情勢が悪化する可能性も排除できません。
特に3月11日以降、ティグライ州をめぐり、政治的緊張がこれまで以上に高まり、以下のような事案が発生しています。今後、急激に州内の情勢が悪化する可能性も排除できません。
・報道によると、メケレ市内一部及びアディグドム(Adi Gudom、メケレ南方約40km)でTPLF議長派将兵による自治体庁舎の奪取や職員の拉致等が発生。
・暫定州政府知事派は、TPLF議長派の行動を非難するとともに、連邦政府の擁護や国際社会による圧力を求める声明を発出。これに対してTPLF議長派は、暫定州政府知事派が求めたとされる連邦政府の関与を「裏切り者集団による外部介入の要請」と評価し、かかる要請をプレトリア和平合意違反として非難する声明を発出。
・TPLF議長派がメケレのFMラジオ局及びメケレ市市長室を掌握。暫定州政府知事は、暫定州政府の一部業務を遂行できる状態にない旨、「武装勢力」は州警察の戦力を上回っている旨発言。
・報道によると、TPLF議長派がキルテ・アウラエロ(Kilte Awulaelo、メケレ北方60km)とハジュレ・セラム(Hagere Selam、メケレ北西約50km)の2都市を掌握。
上記の状況を踏まえ、退避勧告地域を除くティグライ州への渡航・滞在を予定している方は、当分の間、渡航を控え、既に滞在されている方は、最新の情報を入手しつつ、常に周囲の状況や安全に注意し、早めに同州からの移動を検討してください。
エチオピアに 3か月以上滞在する方は、在エチオピア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。3か月未満の出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エチオピア日本国大使館から連絡を受けることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
在留届登録: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.
たびレジ登録: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html