2021.09.02
バーレーン 水際対策措置の改定
● 非レッドリスト国(日本を含む)からの6歳から12歳までの渡航者に対する隔離期間は5日間となります(5歳以下は隔離措置対象外)。
● ワクチン接種証明書が承認されている非レッドリスト国(日本を含む)からのバーレーン入国者(ワクチン接種者に限る)は、搭乗前のPCR検査が不要となります。
● 9月3日から、緑色警戒レベルが適用されます。
1 英国企業によるワクチンの有効率に関する研究結果(8月26日付報道)
(1)新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースは、ファイザー・ビオンテック製及びアストラゼネカ製ワクチンの2回目接種から最大6か月までの間にブースター接種を行うことの重要性を指摘しました。ZOE(当館注:2017年に設立された保健科学分野の英国ベンチャー企業)が行った研究結果によると、ファイザー・ビオンテック製ワクチンの有効率は2回目接種後1か月で88%から74%に低下し、アストラゼネカ製ワクチンの有効率は2回目接種後4、5か月で77%から67%に低下するとのこと。
(2)これらのワクチンを接種した100万人のデータに基づく同研究結果は、冬季までに高齢者や医療従事者のワクチン効果が50%以下に低下する可能性を示しています。同タスクフォースは、ブースター接種が有効率を高め、変異株を含む新型コロナウイルスに対する抗体増強に繋がると言及しました。
2 水際対策措置の改定(8月27日付報道)
(1)運輸・通信省民間航空局は、水際対策措置の改定を発表し、子供に対する年齢別の隔離期間を以下のとおり明確化しました。本措置は8月29日から施行されています。
・非レッドリスト国(日本を含む)からの6歳から12歳までの渡航者に対する隔離期間は5日間とする(5歳以下は隔離措置対象外)。
・レッドリスト国からの全ての渡航者(5歳以下を含む)に対する隔離期間は10日間とする。
(2)また、バーレーン入国に際し、ワクチン未接種の生徒は、10日間のオンライン授業が義務付けられ、この措置は学校、幼稚園、リハビリ施設、訓練施設等に適用されると発表しました。
3 新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースによる研究結果(8月28日付報道)
(1)新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースが行った研究結果によると、新型コロナウイルスによる死者の88%、集中治療室に搬送された者の90%がワクチン未接種であった。同研究結果は、ワクチン接種者の57%がシノファーム製、19%がスプートニク製、17%がファイザー・ビオンテック製、7%がアストラゼネカ製を接種しており、シノファーム製の効果を認めつつも、他のワクチンより効果が低いことを示しました。
(2)また、同研究結果は、本年5月以降、デルタ株がバーレーンにおいて最も多い変異株となっていることも示しました。
4 水際対策措置の改定(レッドリスト国の変更)(9月1日付報道)
(1)運輸・通信省民間航空局は、新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースによる提言を受けた政府執行委員会の承認を受け、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニア、エチオピア、コスタリカ及びエクアドルをレッドリストへ追加する一方で、パキスタン、インド、パナマ、ドミニカを同リストから削除すると発表しました
(9月3日より有効)。
(2)ワクチン接種証明書が承認されている非レッドリスト国(日本を含む)からのバーレーン入国者(ワクチン接種者に限る)は、搭乗前のPCR検査が不要となります。他方、全ての入国者に対する到着時、滞在5日目及び10日目のPCR検査受検は必須となっており、搭乗前48時間以内に実施したPCRの陰性証明書の提示を含むレッドリスト国からの入国者に対する全ての渡航要件は引き続き有効です。
5 新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースによる記者会見(9月2日付報道)
(1)9月1日、新型コロナウイルス対策国家医療タスクフォースは、9月3日より、緑色警戒レベルを適用すると発表し、国民及び在住者に対し、ワクチン接種及びブースター接種を推進するよう要請しました。
(2)ハージュリ公衆衛生担当保健省次官
40歳以上のブースター接種対象者の80%が接種完了したことを受け、当該対象者の意識の高さと国家的責任に対し、謝意を表する。この傾向を維持するべく、資格を有する全ての者に対してブースター接種の登録を行うよう要請する。
(3)カフターニ中佐(BDF病院感染症コンサルタント兼微生物学者)
コロンビア大学との協力でタスクフォースが行った研究結果によると、(バーレーン国内で)デルタ株が蔓延していた本年6月における死者数の79%をワクチン未接種者が占めていたことから、ワクチンはデルタ株に対しても有効であることを示している。
(4)ジャミーラ・サルマーニーヤ病院感染・内科担当コンサルタント
感染者数及び集中治療を含む医療を必要とする症例、あるいは死者の減少は、ウイルスに打ち勝ったことを意味するわけではなく、予防措置を疎かにしたり、ワクチン接種乃至ブースター接種を怠り、危機感欠如に陥らないよう留意願いたい。
【問合せ先】
在バーレーン日本国大使館 領事部
メールアドレス: nippon@bh.mofa.go.jp
当館公式サイト(日本語) http://www.bh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
電話:+973-1771-6565
FAX:+973-1771-5059