2021.08.10
カナダ 水際対策が緩和されました(2021年8月9日~)
1. カナダ政府
*NEW*8月9日から、水際対策が緩和されました。
https://www.canada.ca/en/public-health/news/2021/07/easing-border-measures-for-fully-vaccinated-travellers-entering-canada---permitting-discretionary-travel-for-citizens-and-permanent-residents-of-th.html
◯米国からの渡航について、以下が適用されます。
◆米国在住の米国民と米国永住権保有者は、ワクチン接種が完了している場合、カナダへの不要不急の渡航が許可されます。
◆カナダ国民またはカナダ永住権保持者が米国へ72時間以内の旅行で出かける場合、カナダへ戻る際の陰性証明書は、米国での検査である必要はなく、米国への出発前にカナダで行った検査でも許可されます。
◯カナダ入国に関する規制が、以下のように変更されました。
◆ワクチン接種完了者がカナダに到着した際の検査は、全員には行われず、ランダムに選択された者のみとなります。
◆到着後3泊の政府認可ホテル隔離が解除されます。
◆ワクチン接種が完了している者と同行している、ワクチン未接種の12歳未満の子供の到着後14日間の隔離が免除となります。ただし、デイケアやキャンプなど、集団生活は14日間避けなくてはなりません。また、到着時と8日目の検査は必要です。
◆新型コロナウイルス感染後、感染力がなくなった後も、検査で陽性反応が出続けてしまうことがあり、その場合は、到着前14日から180日の間の陽性証明書を提示することで入国可能になります。(これまでは14日から90日の間)。
◯以下の5空港でも国際便の発着が可能となりました。
・ハリファックススタンフィールド国際空港;
・ケベックシティジャンレサージュ国際空港;
・オタワマクドナルド-カルティエ国際空港;
・ウィニペグジェームスアームストロングリチャードソン国際空港;そして
・エドモントン国際空港
https://www.canada.ca/en/public-health/news/2021/07/government-of-canada-announces-easing-of-border-measures-for-fully-vaccinated-travellers.html
◯9月7日より、米国以外からのワクチン接種を完了している旅行者の入国も受け入れる予定と発表されています。
●ワクチン接種の有無と、入国時・入国後の必要手続きについては以下のとおりです。
1.ワクチン接種完了とみなされるためには、カナダ政府により承認されたワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセンファーマ)を規定の回数(ヤンセンファーマは1回、それ以外は2回、違う種類の混合も含む)接種後、14日以上経過していることが必要です。例えば、7月1日に最後の接種を受けた場合は、7月16日より接種が完了しているとみなされます。接種は、どの国で受けたものでも構いませんが、英語かフランス語の接種証明書、または接種証明書の英語かフランス語へのcertified translationが必要です。ワクチン接種完了者に該当するかどうかは、入国時に政府職員により決定されます。入国時に症状がある場合や、免除とならないと決定された場合に備えての自己隔離計画は依然必要です。
https://travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/covid-vaccinated-travellers-entering-canada?utm_campaign=cbsa-asfc-covid19-21-22&utm_source=news&utm_medium=pog&utm_content=exemptions_aug21_en49#determine-fully
2.ワクチン接種の有無に関わらず、以下が必要です。
◯新型コロナウイルス検査の陰性証明。
カナダへ空路で入る5歳以上のものは全て、新型コロナウイルス検査の陰性証明が必要です。カナダ行きの航空機に搭乗する前72時間以内に新型コロナウイルス検査を受け、陰性証明を航空会社に提示する必要があります。
PCR法、LAMP法等、認められる検査の種類は以下のリンクを参照してください。抗原検査は認められません。
また、新型コロナウイルス感染後、感染力がなくなった後も、検査で陽性反応が出続けてしまうことがあります。その場合は、到着前14日から180日の間の陽性証明書を提示することが必要です。
https://travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/flying-canada-checklist/covid-19-testing-travellers-coming-into-canada?utm_campaign=gac-amc-covid-20-21&utm_source=travel-covid_travel-restrictions_flying_&utm_medium=redirect&utm_content=en#getting-tested
◯ArriveCANの入力。
カナダに向かう航空機への搭乗前、または陸路の場合は入国前にArriveCAN(アプリケーションまたはウエブサイトを利用)に必要事項を入力し、入国時にレシートを提示することが義務化されています。必要事項は、(1)渡航及び連絡先に係る情報、(2)自主隔離プラン、(3)症状に係る自己診断です。これを怠った場合、最高1,000カナダドルの罰金が科せられることがあります。
ワクチン接種に関する情報を提供することも必要です。接種の日付や種類等の入力と、接種証明書の写真またはPDFファイルのアップロードが必要となります。
ワクチン接種が完了していないものは、ArriveCAN利用あるいは電話 1-833-641-0343 で、カナダ入国後48時間以内に、(1)申告した住所ないし隔離場所に到着したこと、(2)隔離期間中、毎日健康状態等のオンラインでの申告が必要です。
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19/arrivecan.html#a8
◯入国時の検査は、ワクチン接種が完了していないものは全員、完了しているものはランダムに選択されたもののみとなります。
3.ワクチン接種が完了していないものは、さらに以下が必要です。
◯入国時検査。
カナダ到着時に空港で新型コロナウイルス検査を受ける。また、8日目に実施する検査キットを配布される。
◯自己隔離。
◆症状の有無にかかわらず14日間の自己隔離が義務。8日目の検査が陰性で、かつ14日間の自己隔離期間を完了した場合、隔離を終了することができる。
◆隔離場所は、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人とは接触しないこと、かつ食料や必要な医薬品など、基本的な生活必需品が入手できる環境である必要があります。
◆海外に行っていない者と同居している場合は、その者と接触を避ける。
◆隔離場所までの移動の際は、非医療用マスクもしくはface covering を着用しなくてなりません。
https://travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/isolation
◆到着後14日間の自己隔離がきちんと行われているかについて、電話による確認や、スクリーニングオフィサー(公衆衛生庁と契約した警備会社の従業員)による訪問チェックが行われます。
◯ワクチン接種が完了している者と同行している、ワクチン未接種の12歳未満の子供は、到着時と8日目の検査は必要ですが、自己隔離は免除されます。
4.カナダ到着時に与えられた指示に従わない者、ワクチン接種の状況に関して虚偽の情報を提出した者は、最大6か月の禁固刑、及び、または最高750,000カナダドルの罰金が課される可能性があります。
https://www.canada.ca/en/transport-canada/news/2021/01/canada-to-implement-new-testing-and-quarantine-measures-to-reduce-covid-19-infection-related-to-non-essential-international-air-travel.html
●カナダ国籍者、カナダ永住権保持者以外の者には、入国制限が課されています。以下の者は入国が許可されています。
◯カナダ国民と永住権保持者の近親者。
◯カナダ国民と永住権保持者のExtended family member。
◯Public health agency of Canadaより許可された、同情に値する理由 (compassionate reasons)のあるすべての外国人。この場合、自己隔離が限定的に免除されることがあります。
◯必須の用件(essential purpose)で、アメリカから入国する者。
◯ワクチン接種を完了している、米国在住の米国民と米国永住権保有者。
◯Temporary foreign worker。
◯州政府から認められた新型コロナウイルス対策を有する教育機関に通学する留学生。
◯ワーキングホリデーについては、 Port of Entry Letter of Introduction取得済み、 かつ、有効な雇用のオファーを持っている場合のみ、カナダ入国が認められます。
◯ワーキングホリデー参加者の入国のための許可証(Port of Entry Letter of Introduction, POE letter)の有効期限の延長が認められています。2019年1月1日から2020年4月30日の間に最初のPOE letterが発行された者は、これまで延長したかどうかに関わらず、1年間の延長を申請することができます。この措置は、2021年12月31日まで行われます。以下リンク中のWeb formより延長が申請できます(IEC participants outside of Canadaの項目)。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/work-canada/iec/after-apply-next-steps.html
●カナダ政府によるワクチンについての詳細情報は以下ウエブサイトに掲載されています。
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19/vaccines.html
◯カナダ国内で承認されたワクチンの接種は無料です。
◯国籍に関わらず、カナダに在住している12歳以上(ファイザーワクチン)もしくは18歳以上(ファイザー以外のワクチン)の全ての人が対象となります。
〇現在ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社とヤンセンファーマ社のワクチンが、ヘルスカナダにより承認されています。
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/drugs-health-products/covid19-industry/drugs-vaccines-treatments/vaccines.html
●予防接種諮問委員会は、以下の勧告を発表しています。
〇mRNAワクチン(ファイザー社またはモデルナ社)の成分にアレルギーがあるなどの理由がない限り、1回目の接種はmRNAワクチンが望ましい。
〇1回目にmRNAワクチンを接種した場合、2回目は同じmRNAワクチンとする必要がある。同じmRNAワクチンがすぐに入手できない場合、または最初の投与に使用された製品が不明な場合は、別のmRNAワクチンが交換可能であると見なされ、2回の接種を完了する必要がある。
〇1回目の接種がアストラゼネカ社ワクチンであった場合、2回目はmRNAワクチンの接種が推奨される。
〇アストラゼネカ社ワクチンの2回接種でも十分な効果は得られる。
●これまでに発表された疫学モデル
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19/epidemiological-economic-research-data/mathematical-modelling.html
●カナダ政府によるコロナウイルス情報
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19.html
●新型コロナウイルス感染の危険のあるフライト座席情報
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice/exposure-flights-cruise-ships-mass-gatherings.html
在カルガリー日本国総領事館
電話(403)294-0782
メールアドレス: consular@cl.mofa.go.jp
HP: https://www.calgary.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html