2024.08.13
ニュージーランド|渡航情報・旅行の準備ガイド(必要な渡航書類、NZeTA・ビザ申請、航空券手配、入国・検疫等の手順)
ニュージーランドへの渡航に必要な手続きの手順
ニュージーランドへの渡航に際して必要となる書類・手続やNZeTA・ビザ申請、航空券手配、入国手順等の情報をまとめました。弊社では一部の手続きをサポートしています。
ニュージーランドの入国制限
ニュージーランド政府は、2022年9月12日23:59より新型コロナウイルス感染症保護枠組を 撤廃 すると発表しました。
これにより管理隔離施設での隔離 及び 自主隔離無しでニュージーランドへの入国が可能となりました。
ニュージーランド政府(unite against COVID-19)|Travel to New Zealand
ニュージーランド政府観光局|安全な旅行のためのCOVID-19関連情報
❶ 渡航書類の準備・ビザ または 電子渡航認証(NZeTA)の申請
2022年9月12日以降、ニュージーランドへの渡航者に適用されていた新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃 されました。
これにより、日本からニュージーランドへの入国に関する条件は、新型コロナウイルス発生以前の状態に戻りました。
ニュージーランド入国に際しては、有効な渡航書類 及び 電子渡航認証(または査証)をご用意下さい。
ニュージーランド移民局(New Zealand Immigration)|Welcome to Immigration New Zealand
電子渡航認証(NZeTA)申請について
日本国籍の方が 3か月以内の観光・業務・経由(入国しない場合も含む)目的でニュージーランドへ渡航する場合は、査証取得が免除されますが、渡航前に 電子渡航認証(NZeTA)の申請・取得が必要です。
ニュージーランド移民局(New Zealand Immigration)|Information about NZeTA
電子渡航認証の申請要件を満たしていない場合、ニュージーランドへの訪問が許可されない場合があります
また、誤った情報で申請した場合、乗り継ぎ客として通過のみ可能なNZeTAが発給される可能性があります
申請料金
ウェブサイト または アプリのどちらかで申請するかによって、申請料金が下記の通り異なります。
また、申請料金に加えて 環境保護・観光税(International Visitor Conservation and Tourism Levy (IVL))の支払いも必要となります。
オークランド国際空港で入国せずに国際線に乗り継ぐ通過目的の場合は、環境保護・観光税の支払いは 不要 です
(申請料金のみのお支払いとなります)
電子渡航認証申請料金 Costs | 申請料金 | 環境保護・観光税 | 合計 |
ウェブサイトからの申請の場合 | NZ$23 | NZ$35 | NZ$58 |
モバイルアプリからの申請の場合 | NZ$17 | NZ$52 |
申請方法
下記ニュージーランド移民局 NZeTA申請ウェブサイト または 専用モバイルアプリ から申請を行います。
NZeTAは申請してから認証されるまで 最長で72時間程度 を要しますので、余裕を持って申請・取得下さい。
ニュージーランド移民局(New Zealand Immigration)|Request an NZeTA
承認後に発行されるNZeTA記載例 及び よくある質問
NZeTAの申請を免除されている対象者はいますか?
以下に該当する場合、NZeTAの申請は不要です
・ニュージーランド国籍
・ニュージーランド国籍を持つ方が外国パスポートでニュージーランドに渡航する場合
・オーストラリア国籍の方がオーストラリアのパスポートでニュージーランドに渡航する場合
・ニュージーランド永住査証をお持ちの方
・ニュージーランドの有効な査証をお持ちの方
・南極条約締約国の科学プログラムや探検隊のメンバー、またはその関係者である場合
有効期限内で複数回入国する場合の注意事項はありますか?
複数回入国する場合、あらゆる12か月間のうちで 最大6か月まで となります
下記滞在パターン例等ご参照の上でご渡航をご計画ください
ニュージーランド査証申請について
電子渡航認証で滞在可能な目的以外で渡航する場合は、事前に査証取得が必要となります。
下記記載以外の査証等につきましては、ニュージーランド移民局ウェブサイトにてご確認下さい。
❷ ニュージーランド行き航空券の手配
各種情勢により航空会社の運行計画・路線運行に影響が出る恐れがございます。
また各航空会社ともに時刻表掲載のスケジュール 及び 機種・機材については、予告無しに変更されることがございます。
下記バナー(各航空会社の運行状況)より、日本-ニュージーランド間のフライト運行状況についてご案内しております。
❸ 海外旅行保険の加入確認
国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診察や治療が受けられない(断られる)ことがあります。
また医療水準や衛生事情により、その国では必要な治療が受けられず、他国や日本への緊急移送が必要となる場合もあります。
新型コロナウイルスに感染した場合は、滞在国の規定にそった検査、隔離が必要になり費用は渡航者の負担になります。
保険に入っていないと、時には数千万円にものぼる高額な医療費・移送費を全て自己負担しなければなりませんので、万一に備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
なお、クレジットカードに付帯している保険では補償として決して十分ではない点にも留意が必要です。
❹ オンライン渡航申告(NZTD)の提出
2023年8月22日より、入国書類(渡航情報・税関申告等)をオンライン上で提出可能な ニュージーランド渡航申告(NZTD: New Zealand Traveller Declaration)システムが稼働しています。
提出が完了すると、登録情報に基づく入国関連情報がメールで送信されます。
(送信されたメールの印刷は不要です)
ニュージーランド政府(New Zealand Government)|New Zealand Traveller Declaration
虚偽の申告をした場合、所持品の没収や即時罰金(NZ$400)、起訴、禁錮、強制退去等刑罰の対象となります
要申告の物品をお持ちの場合は、申告項目で「はい」を選択する必要があります
オンラインで申告ができない場合は、機内で受取 or 空港に設置してある紙の申告書にご記入・提出ください
ただし、到着後の入国審査で eGate(自動化ゲート)を利用する場合はオンラインでの提出が必須となります
(オンラインで提出をしていない場合、eGateを利用しての入国手続はできません)
申告・提出方法
申告専用ウェブサイト または 専用アプリ からご登録下さい。
ニュージーランドへの 出発時刻の24時間前から提出が可能 となります。
(提出後もニュージーランドでの入国審査前までであれば変更・修正が可能です)
NZTD についてのよくある質問
申告完了後に内容を変更することはできますか?
提出後もニュージーランドでの入国審査前までであれば変更・修正が可能です
経由便を利用してニュージーランドに渡航する場合はどの時点で申告が必要ですか?
< 経由地で途中降機する場合 >
途中降機(経由地で宿泊 または 受託手荷物を受け取り空港を離れる)する場合は、途中降機地からニュージーランドへ向かうフライトの出発24時間前以降に申告が可能となります(ロンドン→シンガポール宿泊→オークランドの場合、シンガポールを出発するフライトの24時間前以降より申告可能)
< 経由地で途中降機しない場合 >
ニュージーランドへの最初のフライトの出発24時間前以降に申告が可能となります(ロンドン→シンガポール→オークランドの場合、ロンドンを出発するフライトの24時間前以降より申告可能)
ニュージーランドで経由する旅行者も申告は必要ですか?
トランジットエリアを出ないニュージーランドでの乗り継ぎの場合は、渡航申告は不要です
家族で渡航する場合にまとめて申告はできますか?
いいえ。グループまたは家族で旅行する場合は、乳幼児を含む旅行者それぞれについて個別に申告書を記入する必要があります
❺ ニュージーランド入国手続 及び 滞在について
入国後の隔離措置 及び 検査義務は原則ございません。
空港到着後、案内に従い入国審査場にお進みください。
入国審査【Immigration】
到着後は案内表示に従い入国審査場にお進みください。
オークランド国際空港(AKL)等に到着し、下記に該当する方は、入国審査時に eGate(自動化ゲート)を利用できます。
eGateを利用した入国審査の手続方法については下記等をご参照下さい。
入出国時の eGate(自動化ゲート)利用について
オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ 及び クイーンズタウンの4空港に eGate(自動化ゲート)が設置されています。
10歳以上の日本国籍の方でオンラインにてニュージーランド渡航申告(NZTD)を提出している場合は、入国・出国審査時にeGateを利用可能となっています。
ニュージーランド税関(New Zealand Customs Service)|eGate
紙ベースでの渡航申告書(オンラインで提出済みの場合は記入不要)
オンラインでの渡航申告ができない場合は、紙の申告書 に必要事項をご記入の上でご提出下さい。
(紙の申告書は機内で受取 または 空港に設置してあります)
なお、紙の申告書にて渡航申告を提出する場合は、前述のeGate(自動化ゲート)の利用はできませんのでご注意下さい。
税関申告・動植物検疫【Customs/Quarantine】
手荷物受取所で荷物引取後に税関・動植物検疫へお進み下さい。
ニュージーランドでは特有の環境を守るため、全ての荷物がX線探知機によって検査されます。
そのため、持ち込み禁止品や関税等に関しての規則・規定が厳しくなっております。
つきましてはニュージーランドに持ち込めるもの・持ち込めないものを事前にご確認の上、申告が必要な物品を持ち込む場合は、渡航申告提出時に必ずご申告下さい。
ニュージーランド税関(New Zealand Customs Service)|Travelling to New Zealand
税関申告要件【入国時の免税範囲】
ニュージーランド入国に際して、17歳以上の旅行者であれば一定の範囲内でたばこ・アルコール類を免税で持ち込む事が可能です。
詳しい免税範囲につきましてはニュージーランド税関ウェブサイトにてご確認下さい。
ニュージーランド税関(New Zealand Customs Service)|Duty Free Shopping
税関申告要件に関する注意事項
【重要】ニュージーランドへの持ち込みや持ち出しが禁止・制限されている品物
以下のものについてはニュージーランドへの持ち込み・持ち出しが禁止 または 制限されています。
通関時に、麻薬や鉄砲刀剣類 及び 道徳上問題のあるようなフィルム、ビデオカセット、DVD、雑誌類等の不法持込みが発覚した場合、罰金刑や禁固刑等が科せられるおそれがありますので十分ご注意ください。
また、グリーンストーン原石、野生動植物(剥製を含む)、古代遺物、骨董品の中にニュージーランドからの持ち出しが禁じられているものがありますので、購入時に持ち出し可能かどうか必ずご確認下さい。
検疫上リスクを有する物品については こちら もご参照下さい。
禁止・規制品の詳細はニュージーランド税関ウェブサイト等にてご確認ください。
ニュージーランド税関(New Zealand Customs Service)|Prohibited and restricted items
ニュージーランドへの現金等外貨の持ち込み/持ち出し規制
ニュージーランド出入国に際し、NZ$10,000以上の現金 または 小切手・有価証券等の同等の外貨を持ち込む・持ち出す場合、税関への申告が必要となります。
該当する場合は 支払手段の輸出・輸入申告書(Border Cash Report)を記入し、税関に提出します。
動植物検疫【検疫上のリスクを有する物品】
ニュージーランドは農産物の病害虫、家畜の病気の発生が極めて少なく、農畜産業を海外からの病原体や害虫等から守るため、動物・植物検疫(食料品を含む)を厳格に行っています。
一部の食品、飲料、スポーツ・アウトドア用品、動物 及び 植物製品は 検疫上のリスクを有する物品(Risk Goods)と定められており、原則としてニュージーランドへの持ち込みはできません。
そのため入国する方の全ての荷物は開梱や探知犬により検査されます。
検査等により申告されていない検疫上のリスクを有する物品(Risk Goods)が確認された場合は、その場で400NZドルの罰金が科せられますのでご注意下さい。
ニュージーランド第一次産業省(Ministry of Primary Industries)|How to declare items when arriving in NZ
所持品の中に 検疫上のリスクを有する物品 がある場合は必ず 渡航申告(NZTD)にて申告を行って下さい
故意でなく不注意、申告忘れ、ルールを確認していなかった等でも法律違反とされ、即時罰金の対象となります
(ただし物品を隠そうとして故意に誤った申告や虚偽の申告をしたとみなされた場合は、起訴される可能性があります)
検疫上リスクを有する物品のリストについて
ニュージーランド第一次産業省は、検疫上リスクを有する物品を網羅的なリストとして公表しておらず、持ち込みの可否は、輸入衛生基準(Import Health Standatds)に基づいて現場の検疫官の判断に委ねられていますが、渡航申告(NZTD)に記載されている物品は以下の通りです。
※ 下記以外のリスクを有する物品に含まれるものについて、詳しくはニュージーランド第一次産業省等にお問い合わせ下さい。
ニュージーランド第一次産業省(Ministry of Primary Industries)|More details about risk items
ワシントン条約(CITES)規制対象品は許可なしにニュージーランドへの持ち込みはできません
サンゴやワニ、ヘビ革製品、象牙、カメの甲羅等の工芸品の持ち込み等は許可証の取得が必要となります
食品(調理、未調理、生もの、保存食品、加工食品、乾燥食品を含む)
ニュージーランドに持ち込むすべての食品は、たとえ少量であっても、調理用の材料であっても申告する必要があります。
原則としてニュージーランドへの持ち込みは許可されません。
個人使用のための食品の持ち込みについて(Find out about bringing food for personal use)
動物 あるいは 動物製品
ニュージーランドに持ち込まれるすべての動物製品は検査を受ける必要があり、処理や許可が必要になる場合があります。
一部の品目はニュージーランドへの持ち込みは許可されません。
動物製品の輸入について詳しく知る(Find out more about importing animal products)
植物 あるいは 植物製品
ニュージーランドに持ち込まれるすべての植物製品は検査を受ける必要があり、処理や許可が必要になる場合があります。
一部の品目はニュージーランドへの持ち込みは許可されません。
乾燥・保存された植物製品の輸入(Importing dried and preserved plant products)
その他生物防疫上の危険物
スポーツ用具やレクリエーション用具などの中古品は申告が必要です。
一部の品目はニュージーランドへの持ち込みは許可されません。
ニュージーランド滞在中の防疫措置について
全ての入国者は自己隔離 及び 入国後の迅速抗原検査等は 不要 です。
ただし、現地にて新型コロナウイルスに感染した場合は 5日間の自主隔離が推奨 されています。
陽性判明後の流れ等につきましては、ニュージーランド政府ウェブサイト等にてご確認下さい。
ニュージーランド政府(Health New Zealand)|COVID-19に感染した場合
❻ オークランド国際空港での乗り継ぎについて
第三国へ向かう途中でオークランド国際空港を経由(通過)する場合、下記に合致している必要があります。
(オークランド以外のニュージーランドの空港を通過して第三国へ向かおうとする場合は、乗り継ぎエリアが無いため、通常の入国手続きを要します)
ニュージーランド移民局(New Zealand Immigration)|Transit passengers
日本を含む 査証免除国 及び トランジットビザ免除国 のパスポートを所持している場合
乗り継ぎに際しても NZeTA(電子渡航認証)の申請・取得が 必要 となります
❼ 日本入国・帰国時の手順
日本への入国・帰国に際して必要となる書類と手続き手順を纏めました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。