2020.10.09
ルーマニア いわゆる「イエロー・ゾーン」との航空便の運航停止の例外
(今回は,新型コロナウイルスに関する最新の国家緊急事態委員会決定のうち航空便の運航に関する点及び感染者数の増加状況についてのみ,取り急ぎお伝えします。)
1.いわゆる「イエロー・ゾーン」の国・地域との間での航空便の運航に係る変更等
10月8日,国家緊急事態委員会による決定(同委決定第48号第3条)により,「イエロー・ゾーン」に指定された国の中で,EU加盟国,英国,アラブ首長国連邦及びカタールとの間での航空便については,運航停止の例外となる(運航が認められる)ことが規定されました。
したがいまして,ルーマニアと日本との間での航空便の経由地への運航は,概ね可能な状態にあるものと考えられます。
この決定の他の点につきましては,追って,より詳細にご案内します。
国家緊急事態委員会決定48号全文
https://stirioficiale.ro/informatii/hotarare-nr-48-din-08-10-2020-a-cnsu
(参考)ルーマニア入国者が検疫措置に置かれる渡航元
ルーマニアに入国できる者について,10月7日以降は,以下の49の国・地域からの渡航者が,ルーマニア入国後に検疫措置(保健大臣令第414号に基づく14日間の検疫)に置かれます(5日に行われた国家緊急事態委員会決定第47号に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」。)
(以下の国・地域自体には,前回までにお伝えのものから変更はありません。)
イスラエル,アンドラ,モンテネグロ,バーレーン,アルバ,アルゼンチン,グアム,ボネールとシント・ユースタティウス及びサバ(オランダ領),スペイン,チェコ,コスタリカ,プエルトリコ,バハマ,モルドバ共和国,フランス,オランダ,ジブラルタル,フランス領ポリネシア,シント・マールテン(オランダ領),レバノン,ベルギー,パナマ,カーボベルデ,米国,ペルー,クウェート,コロンビア,ブラジル,アルメニア,英国,アイスランド,オマーン,イラク,モルディブ,パラグアイ,ルクセンブルグ,ベリーズ,ア首連,パレスチナ,デンマーク,リビア,ハンガリー,チリ,スロバキア,ウクライナ,オーストリア,キュラソー(オランダ領),ジョージア,カタール
上記のリストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから確認できます。また,毎週月曜日に見直しが行われて,一定の手続きと時間を経た上で更新される,とされています。
2.ルーマニア国内の感染の状況
(1)10月9日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積148,886名,前日同時刻からの増加3,186名。また死亡者数は,合計5,299名,増加52名です。また,集中治療を受けている患者が613名です。一日の新規感染者数,集中治療を受けている患者数が,いずれもこれまで最多となりました。治癒した者の数は,累積114,792名となっています。また,検査は,29,282件(累計約263万件)が行われました。
前回のこのお伝え以降の二日間(10月7日13時から9日同時刻までの二日間)での増加は,感染者が6,316名,死亡者は96名となっています。
一日の新規感染者数が2,000人を上回る状態が続いていましたが,昨8日には初めて3,000人を超え,本日の発表においては,それをさらに上回って,3,186名となりました。
これまで以上の注意が必要と見られます。
以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
(2)10月9日時点での,欧州内での直近二週間の各国比較において,ルーマニアは,人口10万人当たりの新規感染者数で第10位(142.4人),また死亡者数で第1位(3.4人)にあります。
ルーマニアでも,特に新規感染者数において急速な増大が見られます。また,死亡者数においても,数値も増加しています。
10月9日時点でルーマニアよりも大きな感染拡大状況にある国は,以下のとおりです。
新規感染者数:チェコ398.0人,スペイン307.0人,
オランダ304.3人,ベルギー277.7人,フランス260.2人,
英国218.2人,アイスランド211.5人,ルクセンブルク172.8人,スロバキア148.6人。
死亡者数(ルーマニアの次に多い国):スペイン3.3人,マルタ2.8人。
引き続き最大限の注意をお願いします。
(3)なお,上記のような現状を受けて,大統領,緊急事態総局等の主要な関係当局から,感染拡大を防ぐための行動(マスク着用,手洗い,相互間の距離の確保,混雑の回避等)が,改めて強く勧められています。
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)
メール:consular@bu.mofa.go.jp