航空会社毎に無料受託手荷物許容量を定めており、許容量を超えたものには超過料金が掛かります。

受託手荷物許容量の規定は日系を含め多くの航空会社で目的地に関わらず「個数制」を適用するようになりましたが、「重量制」を採用している航空会社もまだあります。

またLCC（ローコストキャリア）は原則１個目から有料となります。

重量制と個数制

国際規則により、航空会社の無料受託手荷物許容量は、個数制または重量制のいずれかが適用されます。
適用される規則は、各航空会社が出発地や目的地。利用するクラス等によって設定しています。

個数制：1個あたりの重さと個数によって設定されています。日系を含めた多くの航空会社が採用しています。重量制を採用している航空会社もアメリカ発着便を始めとする一部の路線で部分的に採用しています。
個数制の例：1個あたり23㎏以下の手荷物を2個まで無料

重量制：総重量によって設定されています。一部の航空会社では1個あたりの重さや個数の制限があります。一部のアジア系、中東系航空会社が採用しています。
重量制の例：40㎏まで無料（1個あたりの重さの制限は32kg以内、個数の制限は10個まで）

航空会社は利用クラスや購入する運賃毎に無料受託手荷物許容量を設定しています

利用クラスによりエコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの順に無料受託手荷物許容量の規定は緩和されていきます。
また、受託手荷物が1個目から有料なべーシックエコノミー、エコノミーライトといった運賃を設定する航空会社もあります。

また、一部の航空会社では同じ利用クラスであっても利用する運賃（予約クラス）によって条件が異なることがあります。

購入条件が厳しく運賃が安価になるにつれて無料受託手荷物許容量の条件が厳しくなっていきます。

航空会社は利用する区間毎に無料受託手荷物許容量を設定しています

ルフトハンザドイツ航空（LH）、スイスインターナショナルエアラインズ（LX）、エールフランス（AF）、KLMオランダ航空（KL）、アリタリア・イタリア航空（AZ）等の欧州系の航空会社は、日本路線の無料受託手荷物許容量を通常より緩和した特別規定を設けています。

ブラジルを出発または目的地にするフライトの無料受託手荷物許容量は通常より緩和された特別規定を設けている航空会社があります。

無料受託手荷物許容量の確認方法

eチケットお客様控えに無料受託手荷物許容量が記載されます。お持ちの eチケットお客様控え　でご確認ください。

20Kは20kgまでの「重量制」、2PCは2個までの「個数制」となります。
I

【比較！】日系航空会社の無料受託手荷物規定

マイレージ上級会員は優遇措置あり

各航空会社のマイレージプログラムで上級会員の方は優遇措置があり、さらに追加で預けることが可能です。

上級会員の受託手荷物の優待

全日空（NH）
ブロンズ	ご搭乗クラスに関わらず無料手荷物許容量がファーストクラス扱い
プラチナ／ダイヤモンド／ANAスーパーフライヤーズ ／スターアライアンス・ゴールド	搭乗クラスの無料手荷物許容量 ＋1個32kg
日本航空（JL）
クリスタル	搭乗クラスの無料手荷物許容量＋1個(23kgまたは32kg)
サファイア／JGCプレミア／ダイヤモンド	搭乗クラスの無料手荷物許容量＋1個32kg

【注意！】預ける事ができないもの

主なものは以下になります。一部を除いて機内持ち込みも出来ません。所持されている場合は、出発保安検査場に設置されている「放棄品箱」などにて廃棄になります。

マッチ・ライター（一人につきいずれか一つ機内持ち込みは可）、ライター燃料、70度を超えるアルコール飲料、ヘアアイロン（電池が取り外せるものは除く）、水中ライト（電池が取り外せるものは除く）、カセットコンロ用カスボンベ、キャンプ用ガス、花火、クラッカー、弾薬、スポーツ用酸素缶、殺虫剤、農薬、漂白剤、リチウム電池（電子機器に内蔵したものは2kg以下まで可・数量制限無し）、リチウムイオン電池（電子機器に内蔵したものは160Wh以下まで可・数量制限無し）、液体バッテリー（電動車いす、または電動駆動補助機器に用るものは可）、500gを超えるプリンターカートリッジ・トナーカートリッジ（米国線に限り機内持ち込みも含めて不可）

さらに詳しくは　国土交通省　危険物の代表例　でご確認下さい。

航空会社の無料預け手荷物一覧表

以下リンク先ページで各航空会社の無料受託手荷物規定を一覧表でご確認いただけます。

【エコノミークラス/プレミアムエコノミークラス】

【ビジネスクラス/ファーストクラス】