更新日:2013.01.15
同じ便や座席でどうして航空券代金に差が?
各種条件や空席状況によって運賃が設定されているため料金が変動します。
国際線航空券は同じ利用クラス(エコノミークラス、ビジネスクラスなど)であっても複数の運賃が有り、主に以下の条件により料金が設定されております。
条件が厳しければ料金は安価に、条件が緩ければ料金は高価になります。
【購入期限】 最終の購入期限。予約時期によって予約後○日以内等の条件がさらに追加になることもあります。
【滞在期間】 最低滞在日数と最大滞在日数。安価な運賃ほど期間が短く、最低滞在日数など条件が厳しくなります。
【空席待ち】 予約時に空席がない場合、空席待ち(キャンセル待ち)が可能か。安価な料金ほど空席待ちが出来ないことが多いです。
【予約変更】 航空券発券後に予約変更が可能か。安価な料金ほど日程の変更ができなかったり、変更が出来る場合も変更料が高額になる傾向があります。
★空席連動型運賃 予約時の空席状況によって料金が変動します。
全日空(NH)成田⇔フランクフルト エコノミークラス往復運賃を例に確認してみましょう!
・同じ運賃種別で異なるタイプの組み合わせが可能
【例1】 往路 スーパーエコ割タイプC 【Sクラス】残席1 ¥56,400
------------------------------------------------------------------------------------
復路 スーパーエコ割タイプC~B X空席なし(空席待ちが不可)
スーパーエコ割タイプA 【Vクラス】残席6 ¥98,400
同じ運賃種別(スーパーエコ割)なので組み合わせが可能
往復運賃⇒タイプC(¥56,400)とタイプA(¥98,400)を足して2で割った ¥77,400
・異なる運賃種別の組み合わせはできません
【例2】 往路 スーパーエコ割タイプC 【Sクラス】残席1 ¥56,400
エコ割7 タイプC 【Qクラス】残席9 ¥159,400
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復路 スーパーエコ割タイプC~A X空席なし(空席待ちが不可)
エコ割7 タイプC 【Qクラス】残席9 ¥159,400
異なる運賃種別のため組み合わせが不可。
往復運賃⇒往復空席のあるエコ割7 タイプC ¥159,400
運賃種別 【予約クラス】 | 購入期限 | 滞在期間 |
空席 待ち |
予約 変更 |
※運賃例 |
---|---|---|---|---|---|
★スーパーエコ割タイプC【S】 | 出発まで |
土曜滞在
を含む 3日~1ヵ月 |
X
|
X
|
¥56,400 |
★スーパーエコ割タイプB【W】 | ¥72,400 | ||||
★スーパーエコ割タイプA【V】 | ¥98,400 | ||||
★エコ割7 タイプC【Q】 |
出発 7日前 |
3日~2ヵ月
|
X
|
X
|
¥159,400 |
★エコ割7 タイプB【H】 |
X
|
¥189,400 | |||
★エコ割7 タイプA【U】 |
○
|
¥249,400 | |||
エコ割スタンダードライト【M】 | 出発まで |
2日~3ヵ月
|
○
|
X
|
¥345,000 |
エコ割スタンダード【B】 |
3ヵ月以内
|
○
|
○
|
¥375,000 | |
普通運賃【Y】 |
1年以内
|
○
|
○
|
¥780,000 |
¥56,400 でも ¥780,000 でも利用する座席は同じエコノミークラスです。
航空会社は「イールド・コントロール」(Yield control)を行なっている
同じ座席であればなるべく高く販売したい航空会社は過去の販売データをもとに需要予測を日々行い座席数をコントロールしながら空席状況に応じて航空運賃を変動させています。
これにより 予約時の空席状況で航空券代金が変動します。
仮に、エコノミークラス座席数200席の飛行機があるとします。
そのうち最安値¥30,000で販売する座席数は30席とします。
その30席は早期に販売、無くなっても残り170席あるので満席ではないのですが、¥30,000では購入できません。
¥50,000、¥60,000、¥80,000・・・運賃種別、予約クラス、
条件を細分化して販売することで航空会社は 利益の最大化 を図っています。