更新日:2017.08.15
海外ホテルの客室はすべて禁煙?喫煙ルームはある?
国や地域によって異なりますが、法令により禁煙となっている地域もあります。
世界的な禁煙の流れや健康意識の高まりなどにより、世界各国では全館禁煙のホテルが増えております。
喫煙者にとって厳しい環境となっておりますが、一部の国や地域のホテルでは喫煙ルームの設定もあります。
ここでは欧米先進諸国やその他世界各国で施行されている《禁煙法》の一部を紹介します。
※2017年8月現在の情報を元に作成しております。
【香港】喫煙公衆衛生改正条例 / 2009年7月1日施行
- すべての屋内施設での喫煙を禁止(喫煙所や屋外での喫煙は可能)
- 域内の全オフィス、レストラン、カラオケ等は全面禁煙
- 住宅やホテル客室、空港の喫煙エリア、映画やテレビの撮影現場等は対象外
- 罰則 : 1,500香港ドル(約22,000円)、最高5,000香港ドルの罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【マカオ】禁煙法 / 2012年1月1日施行
- 医療、教育施設内は全面禁煙
- レストランや公共施設内は禁煙
- ホテルやカジノ、ビーチ、公園、庭園、緑化区域、空港、フェリーターミナルなどは分煙
- 罰則 : 600パタカ(約8,500円)の罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【北京】北京市控煙条例 / 2015年6月1日施行
- 公共交通機関(空港、駅)や公的施設(会社、病院)、ホテルやレストランなどの屋内は全面的に禁煙
- 屋外でも指定場所以外の喫煙は禁止
- 罰則 : 50元(約1,000円)、悪質な場合は200元の罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 客室全面禁煙
【上海】上海市公共空間喫煙コントロール条例 / 2017年3月1日施行
- 公共交通機関(空港、駅)や公的施設(会社、病院)、ホテルやレストランなどの屋内は全面的に禁煙
- 屋外でも指定場所以外の喫煙は禁止
- 罰則 : 50元(約1,000円)、悪質な場合は200元の罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 客室全面禁煙
【台湾】煙害防止法 / 2009年1月11日施行
- 高専以下の学校や医療機関は室内外全面禁煙、
- 政府機関や3人以上が共用する室内事務室は全面禁煙、
- レストラン、ホテル、商業施設等の場所では喫煙スペースを除き禁煙
- 罰則 : 10,000台湾ドル(約34,000円)の罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 客室全面禁煙
【韓国】国民健康増進法 / 2012年12月8日施行
- 公衆が利用する施設は建築物の広さなどでルールの基準が異なる
- 禁煙/喫煙エリアを区別し、表示を設置・取付けなければならない
- 罰則 : 20,000-30,000ウォン(約2,000-3,000円)の反則金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【ハワイ】新禁煙法 / 2006年11月14日施行、2014年1月1日改定
- ショッピングセンターや公共交通機関、ホテルのロビーなど屋内の公共スペースは全面禁煙
- 出入口から20フィート(約6メートル)の範囲も禁煙場所に指定されている
- 罰則 : 100USD(約11,000円)、再犯者や悪質な場合は最高で500USDの罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【北マリアナ諸島(サイパン等)】禁煙施行(禁煙法) / 2009年9月28日施行
- 屋内レストランやホテル内ロビー、医療施設など建物内(壁、床、天井で仕切られた空間)は禁煙
- 罰則 : 50USD(約5,500円)、2回目は100USD、3回目は200USDの罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【グアム】ナターシャ保護法(禁煙法) / 2006年5月8日施行
- 一般的に全ての公共スペースでの喫煙は禁止
- 喫煙が可能だと確認が取れた公共の場では喫煙可能
- 罰則 : 100USD(約11,000円)、2回目は200USD、3回目は500USDの罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 一部ホテルで喫煙ルームの設定あり
【フィリピン】全土禁煙化 大統領令 / 2017年7月23日施行
- 学校、未成年者の娯楽施設、エレベーター、階段
- 火災の危険がある場所、病院や食事が提供されるエリアは全面禁煙
- 罰則 : 最大で200 USD(約22,000円)の罰金が科せられます。
- ホテル客室 : 全室禁煙(喫煙ブースのあるホテルも一部あり)