更新日:2021.05.08
ADM(Agency Debit Memo) とは?
精算の為に航空会社が発行する帳票です。
ADM(Agency Debit Memo) とは?
精算の為に航空会社が発行する帳票です。
航空会社のブッキングポリシー違反のペナルティーや、
運賃、税金、その他の手数料に不足が生じた場合に発行されます。
違反確認の数カ月後に航空会社より請求されます。
当社では航空会社のブッキングポリシーを遵守した予約・記録管理・搭乗をお願いしております。
万が一航空会社よりADMの請求があった場合には予約元の旅行会社様、
お客様にご請求いたしますので、予めご了承ください。
別途AMD発行手数料を適用する航空会社もございます。
ADM請求対象の例(ペナルティー金額は航空会社毎に設定されています。)
DUPE(重複予約)
同一のお客様が物理的に搭乗不可能な便で複数の予約を保持すること。
前後一日を含めた同一便、同区間、異なる区間での予約。
複数の旅行会社での予約作成。
事例:同旅行会社内において担当者が異なる記録での重複予約を確認
中東系航空会社から2名往復分としてUSD40の請求(1旅客1区間USD10)
【ご注意】
重複予約が確認された場合航空会社より全ての予約がキャンセルされる場合があります。
CHURNING(チャーニング)
購入期限内に発券せず、購入期限延長を目的とした予約作成とキャンセルを繰り返す行為。
違反回数を定義している航空会社もある。
事例:上司からの出張承認待ちの間、5回の予約作成とキャンセル。
中国系航空会社から1名往復分としてUSD60の請求(3回以上1回1旅客1区間USD10)
復路放棄(不完全使用)/クーポン使用順番違反
往復航空券の復路放棄や予約した順番通りに利用しなかった場合、航空会社はADM請求をすることができる。
事例:片道の運賃よりも、往復運賃のほうが安価のため、往復で購入し復路を放棄した。
欧米系航空会社よりペナルティーとして411,000円の請求
(往復運賃120,000円と片道運賃531,000円の差額請求)
マリッジセグメントコントロール
一部旅程の変更等で(区間の追加、区間の取り消し)故意にマリッジセグメントを外した場合。
また、部分的なセグメントキャンセルによって、予約完了前に下位の予約クラスの座席を
取得しようとした場合。
事例:往路の目的地変更に伴う旅程の一部区間をキャンセル&リブック。
米系航空会社よりペナルティとしてUSD200 + 当該キャビンの最も高い運賃との差額
+ ADM管理手数料 USD25 の請求
旅程開始地点 及び オリジン&デスティネーション空席照会違反
座席確保を目的として、故意にお客様の意図する旅程と異なる順番で予約操作を行う、
または実際に利用しないフライトを旅程の一番最初のフライトとなるような一時予約を行った場合。
及び、出発地から目的地までの一括した空席照会を行わずに空席照会を行い予約をした場合。
事例:実際の旅程の第一区間は NRT-CDG にも関わらず、CDG-NRT を故意に第一区間として予約。
その後、CDG-NRT をキャンセルするも旅行開始地点を不正に操作したと見なされる。
欧州系航空会社よりペナルティとしてEUR950の請求。
不使用セグメントの処理
航空会社により定められた時間(概ね出発の24時間以上前)に未使用・未発券のGDSセグメント
(HX,UN,UC,NO,SC,TK,US,PN,HL,WL,WKなど)を削除しなかった場合。
また、セグメントステータスを TK/TL から HK/HLへ記録処理を怠った場合。
事例:HXセグメントの未処理/請求金額:1,100円
※処理期限は航空会社によって異なります。
セキュア・フライト・プログラム情報(SFPD)入力ミス
セキュア・フライト・プログラム情報(SFPD)の登録が必要な渡航国・航空会社への
フライト予約の際、虚偽の情報を入力、または故意に入力せずに登録をしなかった場合。
事例:SFPD未入力による事後登録:5,500円
乗客の連絡先の未入力
渡航国に要求される連絡先の登録を怠った場合。
事例:携帯電話番号及びメールアドレスの入力漏れ:1,100円
架空/不正予約
偽名や仮名等、架空の名前を使用した予約、及びトレーニングもしくはテストのための仮予約をした場合。また、SMITH/ABC、LEE/ASDF、JONHSON/XYZなどイニシャルと苗字等で名前を続けた場合。
事例:架空の名前を使用しての予約:1,100円