海外

2020.07.27

カタール 第3段階の規制緩和について(2020年7月28日~)

1 第3段階の規制緩和について(7月28日から)
(1)保健省は26日、第3段階の規制緩和に関するガイドラインを公表しました。https://covid19.moph.gov.qa/EN/Documents/PDFs/ENG%20PHASE%20III.pdf
(2)報道によると危機管理最高評議会は26日、第3段階の規制緩和に関して概要以下のように公表しています。
・公的及び私的な会合は、室内10人まで、屋外30人までとする。
・公共及び民間分野の従業員は、80 %までの出勤が認められる。
・モールは、通常の時間で営業可能だが、収容率の50%までとする。
・市場は、保険省の評価により収容率の30~75%までとする。
・大型店舗は、収容率の30%までとする。
・飲食店(ただし、モール内のフードコートを除く)は、段階的に開店を許可する。
・美術館、図書館は、収容率の50%までとする。
・床屋、美容院は、収容率の30%までとする。
・託児所、保育所は、収容率の50%までとする。
・私立の保健施設の収容率は80%に増加され、救急サービスは引き続き継続する。
・スポーツイベントの開催は、無観客とする。
・プロ及びアマチュアのジムの利用は40人までとし、個々の安全な距離を保った上で野外における人数制限は設けない。
・ジム、スポーツクラブの利用は、収容率の50%までとする。
・自動車教習所は、収容率の50%までとする。
・船舶の乗員は、継続して10名までとする。
・モスク等は段階的に開放し、金曜及びイードの集団礼拝は一部のモスクで許可される。
※ 各項目とも厳格な感染予防措置を講じることが必要である。
(3)報道によると新型コロナウイルス国家戦略グループ議長Dr.Abdullatif al-Khal氏は、概要以下のように注意喚起しています。
・新規感染者数は減少しているものの、先週については、25歳~44歳の感染者が多く、55歳以上の感染者は限られていた。
・カタール国籍の感染者は平均年齢35歳で、高齢者の新たな感染は減少している。
・主な感染経路は、家族、親族訪問などで家族内での感染している。
・重篤な症例は、ピーク時に毎日300件だったのが、最近では40~60件となっている。
・45~64歳が最も重篤化しやすい
 
2 カタール国内の状況
(1)保健省は27日、292名の感染が確認され、これまでに確認された感染者数が109、597名になったと発表しました。また304名が治癒し、これにより国内における治癒者の合計は106、328名になったと発表しました。
(2)保健省は27日、新たに3名の感染者が集中治療室に収容され、これにより現在92名が集中治療室にて治療中と発表しました。
 
3 感染予防方策等
(1)保健省は、感染予防のため以下を推奨しています。
 ・ 定期的に石けんと流水で最低20秒間手洗い、又はアルコール消毒液で洗浄する。
 ・ 咳、くしゃみは鼻と口を袖やティッシュで覆い、ティッシュは蓋付きゴミ箱へ。
 ・ 手洗い前は、眼、鼻、口を手で触らない。外出から帰宅時は特に。
 ・ 他者、呼吸器疾患がある人との接触は特に避ける。距離は最低1メートル保つ。
(2)保健省は、コロナウイルス関連の無料ホットラインを設置しています。
【直通番号:16000】
(3)保健省ホームページには専用ページが立ち上げられ、随時アップデートされています。 http://www.moph.gov.qa/english/Pages/Coronavirus2019.aspx
  また同省は、自宅における隔離に関する内容を下記ページで情報提供しています。
https://www.moph.gov.qa/english/Pages/home-quarantine.aspx
 
4 カタールへの入国及び隔離に関する措置(8月1日から)
(1)カタールへの入国方針
 労働省及び政府通信局は、新型コロナウイルスに対する段階的緩和措置の一環として、8月1日から有効となるカタールへの入国及び隔離方針について概要以下のように発表しました。
A. 隔離方針の見直し
・低リスク国から帰国する場合、ハマド国際空港にてPCR検査を求められる。陽性の場合は隔離施設へと送られ、陰性であれば誓約した上で1週間の自宅隔離を行う。その後、ヘルスセンターにて再度PCR検査を受ける必要があり、結果が陰性の場合は隔離終了となる。隔離期間中Ehterazは黄色となるが、隔離終了後は緑色に変更される。低リスク国は、隔週で見直されるため、保健省のホームページをご確認下さい(https://www.moph.gov.qa)。低リスク国において、認定された新型コロナウイルス検査所がある場合には、出国から48時間以内に作成された同検査所発行の陰性証明書を所持していれば、入国時の空港における検査は免除される。
・低リスク国以外(認定された新型コロナウイルス検査所がある国)から帰国する際は、出国から48時間以内に作成された同検査所発行の陰性証明書を取得する必要がある。その後、ドーハ市内において1週間の自宅隔離を行い、その後の措置は、低リスク国から帰国する場合と同様となる。
・低リスク国以外(認定された新型コロナウイルス検査所がない国)から帰国する際は、カタール入国後に1週間のホテル隔離となる。1週間後にPCR検査を行い、陽性の場合は隔離施設へ、陰性の場合は1週間の自宅隔離を行う。自宅隔離から1週間が経過するとEhterazが黄色から緑色に変更され、そこで隔離終了となる。カタール入国前にホテルの予約を「Discover Qatar」から行うこと。
B. カタール国籍、カタール国籍の配偶者、永住権保持者
・上記記載の規則を遵守すれば、国外旅行にともなう出入国は常時可能。
・海外で治療を受ける者やその同伴者、仕事で派遣された従業員は関連機関によりホテルでの隔離費用が負担される。
C. 在留者
・8月1日より「Qatar Portal」を通して帰国申請をし、審査を通ると入国が可能。入国許可は、公衆衛生の指標・政府の需要や人道的な事例に基づいて決断される。
・雇用主は、民間の労働者や家庭内労働者に対して入国許可を得た後の隔離費用を一部負担するものとする。
労働者は帰国日程を雇用主と調整することが要求される。また教育関係者またその家族は隔離期間による学校の欠席を避けるべく、カタールへの帰国日を考慮する必要がある。
カタール帰国に際しては帰国許可が必要となりますのでご留意ください。帰国許可取得に関しては「Qatar Portal(https://portal.www.gov.qa/wps/portal/qsports/home)」にて申請ができます。
その他の詳細については保健省のホームページ(https://www.moph.gov.qa)、もしくはホットライン(109)にお問い合わせください。
(2)低リスク国
 保健省は、低リスク国として、日本を含む40か国を指定しました。
ブルネイ、ベトナム、中国、タイ、マレーシア、ニュージーランド、マルタ、フィンランド、ハンガリー、韓国、エストニア、ノルウェー、リトアニア、ラトビア、日本、キプロス、アイルランド、ギリシャ、イタリア、スロバキア、デンマーク、オランダ、ドイツ、モロッコ、ポーランド、フランス、オーストラリア、カナダ、スロベニア、ベルギー、イギリス、チェコ、オーストリア、スイス、アルジェリア、トルコ、アイスランド、スペイン、クロアチア、アンドラ
(3) 特別入国許可申請
Qatar Portalでは、在留者を対象とした特別入国許可申請サイトを設け、オンラインによる申請方法、申請要件、入国時必要書類等について示しています。
https://portal.www.gov.qa/wps/portal/qsports/services/servicetDetail/exceptionalentrypermittoqatarservice
○ 申請要件
 ・雇用主は、カタール在住者の特別入国許可の申請が可能である。
 ・特別入国許可は、2020年8月1日以降にQatar Portalを通じて申請可能となる。
 ・特別入国許可サービスは、在留者及びその家族に適応可能である。
 ・国外において入国許可を得た在留者は、その家族分についても自動的に発給される。
 ・特別入国許可の有効期間は、発行から1か月である。有効期限を経過した場合は、新たな申請が求められる。
 ・特別入国許可の所有者は、EHTERAZアプリのダウンロードが必要である。
 ・低リスク国から入国の場合は、申請に際して、同国内に72時間以上滞在していた証明の添付が必要である。
 ・当局は、申請受理を可否する権利を有している。
 ・申請者は、全ての情報が正確であることを確認する必要があり、偽りの情報が立証された場合には、カタールの法律に基づき、法的責任が課せられる。
 <低リスク国からの入国者>
 ・国内に承認された新型コロナウイルス検査所がある場合には、出国の48時間以内に受けた検査にかかる証明書の写しを入国時に提出する。
 ・出発地の国内において新型コロナウイルス検査が実施されていない場合には、入国時にハマド国際空港において検査を実施する。
 ・申請者は、低リスク国内に72時間以上滞在していた証明の添付が必要である。72時間未満の場合には、低リスク国以外からの入国者として対応を受ける。 
(低リスク国以外からの入国者)
 ・指定された隔離ホテルを入国日から1週間予約する。
 ・ハマド国際空港において新型コロナウイルス検査を行い、陽性者は隔離施設へ、陰性者は指定された隔離ホテルで1週間隔離となる。
 ・特別入国許可所有者は、ホテル隔離及びソーシャルディスタンスなどの予防措置の遵守が必要であり、遵守されない場合は、隔離期間が7日間延長される。
○ ハマド国際空港入国時の在留者必要書類
 ・旅券
 ・カタール居住許可書
 ・特別入国許可
 ・ホテル隔離保証
 ・新型コロナウイルス陰性証明書
(出発地の国内に検査所がある場合は、出国から48時間以内の検査結果)
・隔離ホテル予約書類の写し
○ その他の情報
  詳細については、カタール国内(109)、カタール国外(+974 44069999)にお問い合わせください。
(4) 非在留者に対するカタールへの入国について
  カタール外務省は、カタール居住許可書を所持していない者(例:日本からの出張者など)についても、1週間の隔離ホテルの予約に加えて、入国時及びその1週間後のPCR検査を条件として、Qatar Portalから特別入国許可を申請して許可された場合には、カタールへの入国が可能であると説明しています。
 
5 その他の生活に関わる規制等
※これら措置は事前予告なく、突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。
●カタール航空の日本就航便は現在成田便のみ運航中です。運航状況は常に最新情報をご確認ください。
 ※カタール航空運航状況確認サイト https://fs.qatarairways.com/flightstatus/search
 ※ハマド国際空港離発着フライト確認サイト
https://dohahamadairport.com/airlines/flight-status?type=arrivals&day=today&airline=all&locate=all
●我が国の水際対策強化により、カタールから我が国に入国する場合は、空港検疫所にて、質問票記入、体温測定、症状確認などが求められ、PCR検査が実施され、自宅等、空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で、結果が判明するまでの間待機が必要となります。(4月29日午前0時から)。
※水際対策に関する詳細は下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

  (お問い合わせ先)
  在カタール日本国大使館 領事班
  電話: (+974)4440 9000
  FAX:(+974)4029 3655
  メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp
 

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