2020.07.20
イラン ローハニ大統領の発言(7月18日)について
●18日、ローハニ大統領は、これまでに2,500万の国民が感染したと見積もっている旨発言しました。
●この推定感染者数は、PCR検査ではなく抗体検査により推計された人数と考えられます。抗体検査では、現在の感染の有無ではなく過去の感染の有無を判定するため、ある個人が抗体検査の結果が陽性でも他人に感染させる可能性は高くありません。
1 ローハニ大統領の発言(7月18日)について
(1)ローハニ大統領は、これまでに2,500万の国民が感染したと見積もっており、さらに向こう数か月で3,000万から3,500万の国民がこのウイルスに曝される可能性がある旨発言しました。
(2)この推定感染者数は、PCR検査ではなく抗体検査により推計さられた人数と考えられます。抗体検査では、現在の感染の有無ではなく過去の感染の有無を判定するため、ある個人が抗体検査の結果が陽性でも他人に感染させる可能性は高くありません。
(3)イラン政府は、6月8日時点で、抗体検査による調査で、国内で1,500万人が新型コロナウイルスに感染した可能性があると報告しています。当時に比べてイラン国内の感染者が増加している事を考慮すれば、同報告内容
と7月18日のローハニ大統領の発言はそれほど矛盾しないと考えられます。
(4)なお、7月19日の厚生省報道官の発表にもあるように、イランでの新型コロナウイルスの確定診断はPCR検査によってのみ行われています。
2 引き続き、感染状況については流動的ですので、最新情報を入手するとともに、以下を参考に感染予防に努めて頂くよう、お願い致します。
(1)飛沫感染を防ぐため、マスクの着用、ソーシャル・デイスタンシングを心掛け、いわゆる「三つの密」(密閉された空間で、密集しての密接な会話)を避ける。特に不特定多数の人がいる密閉された屋内にいることを避ける。
(2)接触感染を避けるため、アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目、鼻、口などに触れる前に必ず手洗いをする。
(3)体調不良の時は外出を控え、咳やくしゃみがあるときは、マスクを着用し鼻と口を覆う。マスクがない場合は、咳やくしゃみのときに手で抑えず、鼻と口をティッシュなどで覆い、その後手洗いを行う。
3 その他関連サイト
(1)厚生労働省ホームページによる周知
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ア 新型コロナウイルスを防ぐためには
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf
イ 一般的な感染症対策について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf
(2)国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
(3)外務省海外安全ホームページ
【広域情報】新型コロナウイルスに関する注意喚起
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html
【感染症危険情報】イラン
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_046.html#ad-image-0
4 連絡先及び問合せ先
在イラン日本国大使館 領事班
電話:+98-21-22660710(代表)
FAX:+98-21-22660746
e-mail:consular@th.mofa.go.jp
HP:http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html