2020.06.24
ドイツ ギュータースロー郡精肉工場で発生した新型コロナウイルス集団感染事案に伴う制限措置の再導入
●本日23日(火),ラシェット・ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州首相は,ギュータースロー郡精肉工場で発生した新型コロナウイルス感染症の集団感染事案に関し,記者会見にてギュータースロー郡及び同郡と隣接するヴァーレンドルフ郡内に制限措置を再導入する旨を発表するとともに,当該制限措置に係る関係州令を公表しました。
●ラシェット州首相の記者会見及び関係州令の概要は以下のとおりであり,当該州令は6月24日(水)から当面6月30日(火)まで適用されます。
1.感染状況
(1)ギュータースロー郡には引き続き巨大な感染拡大リスクが存在している。この危機に対し,NRW州政府は17日(水)以降,同郡内の学校及び保育園の閉鎖,「Toennies社」(精肉工場)の全従業員7000名の予防的自宅隔離を実施するとともに,州首相自ら現地入りし,「Toennies」社従業員の自宅隔離徹底のための対策について関係者と協議した。
(2)当該施設の感染者は現時点で1553名であり,感染の震央は,「食肉切り分け部門」であることが判明している。他方,当該施設に関係する感染者を除けば,同郡の感染者は現時点で24名のみとなっており,感染状況は「限定的(lokalisierbar)」である。
(3)他方,関係者との協議の結果,関係地域においてより広範な検査を実施することが不可欠であるとの結論に至ったため,今般,ギュータースロー郡及び隣接のヴァーレンドルフ郡に対して,制限措置を再導入することを決定した。
2.制限措置の内容等(下記3.のとおり,あくまでギュータースロー郡及びヴァーレンドルフ郡が対象です。)
(1)本年3月にNRW州内で実施されていた以下の制限措置が再導入される。
※詳細は,「参考」欄に掲載した関係州令(独語)をご確認ください。
●公の場における3名以上の会合の禁止(同一世帯に属する者を除く)。
●文化施設(コンサート会場,博物館,映画館,観光名所等),スポーツ施設(ジム,プール施設等),娯楽施設(バー,ゲームセンター,スポーツ賭博券売り場,浴場・ウェルネス施設等)は閉鎖。
●屋内でのスポーツ活動全般,屋外でのスポーツ活動(身体的接触を伴う場合に限る),屋内の子どもの遊び場の使用,公の場におけるピクニックやBBQは禁止。
●レストランは引き続き営業可能(ただし,同一世帯の構成員のみの利用に限る)。
(2)郡境を跨ぐ移動について制限は設けられないが,該当地域の住民に対しては地域に留まることが強く要請される。
(3)該当郡内に所在する食肉業界を含めた各工場に対する感染症の一斉検査のほか,郡内全ての高齢者・介護施設において検査が実施される。また,一般住民についても,希望する者全員が無料で検査の受診が可能となる。
3.制限措置の適用地域及び適用期間
(1)ギュータースロー郡全域及びヴァーレンドルフ郡全域(注:ギュータースロー郡の西側に隣接し,直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者が本日50名を超過。)に制限措置を適用する。
(2)当該制限措置は6月24日(水)から当面6月30日(火)まで適用される,
4.その他
ギュータースロー郡及びヴァーレンドルフ郡にお住まいの方を含め,NRW州に滞在中の日本人で,新型コロナウイルスへの感染の疑いで検査を受ける方は,検査予定及び検査結果につき,当館にも電話又はメールにてご一報ください。
電話 :+ 49 (0)211-16482-55(閉館時は緊急電話対応業者につながります)
E-mail: konsul@ds.mofa.go.jp
【参考】
■関係州令(6月24日(水)施行)(独語)
https://www.land.nrw/sites/default/files/asset/document/2020-06-23_coronaregionalverordnung.pdf
■在ドイツ日本国大使館ホームページ(新型コロナウイルスに関する最新情報)
https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus200313-1.html
(お問合わせ先)
○在デュッセルドルフ日本国総領事館
電話 : + 49 (0)211-16482-55(閉館時は緊急電話対応業者につながります)
FAX : + 49 (0)211-16482-76
E-mail: konsul@ds.mofa.go.jp