2015.03.09
バングラデシュ:ジャマティ・イスラミ党幹部に対する死刑判決言い渡しにかかる注意喚起
平成27年3月8日
在バングラデシュ日本大使館
1.報道によれば、本8日、最高裁上訴部は、昨年11月3日に最高裁にて死刑判決を受け、刑が確定したカマルッザマンJI幹事長上席補佐に対する再審請求に関する意見聴取を、明9日に実施する旨発表しました。 今後、弁護側の再審請求等が却下された場合には、死刑が執行されるものと見られています。2013年12月、JI党カデル・モッラ幹事長補佐が最高裁から死刑判決を言い渡された際には、再審請求は意見聴取当日に即日却下され、同日中に死刑が執行されています。
また、当時、JI党は最高裁より死刑執行令状が発出された際、数日間に亘り全国規模のハルタルを実施しています。
2.現在までに、JI党等からハルタルなどの抗議活動の実施は発表されていませんが、今後、突発的に実施される可能性もあります。過去には、戦犯判決の結果を受け、当該政党関係者らによるデモ、デモ隊と警察官の衝突、車両への放火、及び、カクテル爆弾による爆発事件が、ダッカ市内をはじめ各地で発生しており、多数の負傷者が出る事態となっています。
3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、引き続き、新聞、ニュース、インターネット等から関連情報の収集に努めて頂き、不測の事態に巻き込まれないよう、外出の要否について十分慎重に検討するようお願いいたします。特にハルタルの実施期間中は、不要不急の外出を控え、仮に外出する際は、「いつでも、どこでも被害に遭う危険性がある」ということを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。
なお、デモ隊や群衆に遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、安全な場所へ退避するよう努めてください。
4.なお、これまでBNP等から実施が発表され、現在進行中及び今後実施予定のハルタル等は以下のとおりです。
1月 6日〜 無期限
BNP率いる野党20党連合による全国規模の道路、鉄道、水上交通の封鎖
3月 8日〜11日
BNPによる全国規模のハルタル(3月8日午前6時から11日午前6時までの72時間)
万一、異常事態に遭遇した場合には、大使館までご一報ください。
【通報先】
○ 執務時間内(日〜木曜日 9:00〜17:45)
大使館(代表)880-2-984-0010
○ 執務時間外(金・土曜日及び祝日)
携帯電話 0961-1886753