2015.02.19
バングラデシュ:ジャマティ・イスラミ党幹部に対する死刑判決言い渡しにかかる注意喚起
平成27年2月18日
在バングラデシュ日本大使館
1.報道によれば、本18日、国際犯罪法廷(ICT:International Crimes Tribunal)は、独立戦争中の虐殺等の罪に問われているアブドゥス・ソバンJI党所属元国会議員(同党副総裁)に対し、死刑判決を言い渡しました。
2. 現在までに、JI党等からハルタルなどの抗議活動の実施は発表されていませんが、今後、突発的に実施される可能性もあります。過去には、戦犯判決の結果を受け、当該政党関係者らによるデモ、デモ隊と警察官の衝突、車両への放火、及び、小型手製爆弾による爆発事件が、ダッカ市内をはじめ各地で発生しており、多数の負傷者が出る事態となっています。
3. また、本18日、最高裁は、昨年11月3日に死刑判決を受け、刑が確定したカマルッザマンJI幹事長上席補佐に対する死刑判決文全文を発表しました。これを受け、弁護側が再審請求等を行うことができますが、右請求を行わない場合、乃至は請求が却下された場合には、その後、死刑が執行されるものと見られています。2013年12月、JI党カデル・モッラ幹事長補佐が最高裁から死刑判決を言い渡された際には、判決文の公表から1週間後に死刑が執行されています。なお、当時、JI党は最高裁より死刑執行令状が発出された際、数日間に亘り全国規模のハルタルを実施しています。
4. つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、引き続き、新聞、ニュース、インターネット等から関連情報の収集に努めて頂き、不測の事態に巻き込まれないよう、外出の要否について十分慎重に検討するようお願いいたします。特にハルタルの実施期間中は、不要不急の外出を控えるようお願いいたします。また、金曜日及び土曜日は平日に比べ、ハルタルなどの抗議活動等の実施は少ない状況ですが、仮に外出する際は、「いつでも、どこでも被害に遭う危険性がある」ということを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。
なお、デモ隊や群衆に遭遇した場合には、直ちにその場から離れ、安全な場所へ退避するよう努めてください。
5. なお、これまでBNP等から実施が発表され、現在進行中及び今後実施予定のハルタル等は以下のとおりです。
1月 6日〜
無期限BNP率いる野党20党連合による全国規模の道路、鉄道、水上交通の封鎖
2月15日〜20日
BNPによる全国規模のハルタル(2月15日午前6時から20日午前6時までの120時間)
万一、異常事態に遭遇した場合には、大使館までご一報ください。
【通報先】
○ 執務時間内(日〜木曜日 9:00〜17:45)
大使館(代表)880-2-984-0010
○ 執務時間外(金・土曜日及び祝日)
携帯電話 0961-1886753