2015.02.01
パキスタン:シーア派宗教施設における爆弾テロに対する抗議行動に伴う注意喚起
在カラチ日本国総領事館からのお知らせ
1 昨30日午後,シンド州内陸部シカルプル地区のシーア派宗教施設において爆弾テロが発生し,礼拝に訪問していた教徒らのうち約60名以上が死亡するという悼ましい事件が発生しました。
2 事件発生に伴い,昨夜からカラチ市内ではヌマイシュ交差点,シャラエ・ファイサルの空港近くの路上及びアッバスタウンなどシーア派教徒が多く居住する場所で座込み抗議集会が行われています。現在のところ,大きな混乱は発生していないものの,MWMなどのシーア派宗教政党がストライキを呼びかけたうえ,本日から3日間パキスタン全域で喪に服すと発表し,さらに同抗議にMQM,PTI及びANPも賛同する動きを見せていることから,今後の動向に十分な注意を払う必要があります。
3 また,報道によれば,本件につきスンニ派過激派が犯行声明を発したと報じられており,引き続き,シーア派宗教施設や同派の集会などを攻撃する可能性も否定できません。
4 つきましては,常に最新の治安情報の入手に努めていただくとともに,カラチ市内をはじめシンド州各地での移動に際しては,街中の変化に気を配り,特にモスクや集会会場や抗議現場など人が多く集まっている場所には決して近づかないようにして不測の事態に巻き込まれないよう心がけていただきますようお願いします。