2015.01.29
エジプト:デモ・集会及び爆発物等に関する注意喚起
平成27年1月2 8日
在エジプト日本大使館
1.1月25日の革命記念日前後の治安情勢について、22日付で外務省からスポット情報「エジプト:革命記念日(1月25日)に伴う注意喚起」を発出しましたが、特に25日及びそれ以降、カイロを含む各地で、デモ隊の衝突や、爆発等の事件が多発しています。これまでに報じられている主な事件や被害は以下のとおりです。
(1) 保健省の発表によると、25日に発生したデモ隊の衝突等の暴力事件による人的被害は、死者23名、負傷者97名(注:死者24名と発表されたとの報道もあり)。死者23名の内、デモ隊の衝突による死者は、カイロのマタリーヤ地区での10名、ショブラ地区、ギザのピラミッド(ハラム)通り及びアレキサンドリアでの各1名を含む。
(2) カイロ県では、25日から26日にかけ、以下を含む9か所で爆弾が発見された。アルフ・マスカン地区(この事件のみ爆発。他は未遂)、アイン・シャムス地区、マタリーヤ地区、マーディー地区のガザーエル(アルジェリア)通り、同地区の衛星アンテナ付近、ヘルワン及びその南隣のティッビーン地区。
(3) 26日16時頃、カイロ・ヘリオポリスのシティ・スターズ・ショッピングモールのトイレ2か所で、爆弾のような物体が1つずつ発見され、当局が処理したが、いずれも偽爆弾だったと判明した。
(4) その他全国で、運輸省(ナスル・シティ)等の官庁、治安当局、鉄道、送電線・変電所をはじめとする主要インフラに対し、爆弾の爆発、爆発前の処理、爆発物発見の誤報又は偽情報、放火、銃撃が多数発生する状況が、27日も継続している。
2.ついては、最新の治安関連情勢の情報の入手に努めるとともに、警察等治安当局及び国軍関係の施設、政府関係機関の施設、同車両及び人員、デモや集会が発生している場所、モスクには近づかない、電力、公共交通機関等主要インフラ施設や、不特定多数の人々が集まる場所に近づくことは当分の間は必要最小限にし、訪問する際は、爆発物発見の情報が流れた場合には急速に混乱が広まる可能性があることを念頭に、周囲の状況に注意を払う等、不測の事態に巻き込まれないよう最大限の注意を払ってください。
在エジプト日本国大使館 領事部
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