2020.05.12
セネガル 非常事態宣言下の一部措置の緩和
○サル大統領は,5月11日夜に行った演説で,夜間外出禁止令の時間帯の短縮(夜21時から早朝5時までとする)等,非常事態宣言下の一部措置の緩和を発表しました。詳細は本文1をご確認ください。
○その他セネガルにおける現状は本文2をご確認ください。邦人の方の感染や隔離の情報に接した場合には,当館までご一報お願いいたします。
1.セネガルにおける一部措置の緩和
サル大統領は,5月11日夜に行った演説で,現在の感染状況は今後3,4か月は続くとの見通しを述べた上で,新型コロナウイルスと共存し,この状況に適応していく必要があるとして,非常事態宣言(6月2日まで)の下でとられている一部措置の緩和を発表しました。主な発表内容は次の通りです。
・海外で新型コロナウイルスにより亡くなったセネガル人の遺体のセネガルへの搬送を認める。
・5月12日から,夜間外出禁止令の時間(20時から6時まで)を21時から5時までに短縮する。また,官公庁等の勤務時間(9時から15時まで)を9時から16時までに延長する。
・曜日制限の課されていた商業市について、週6日間営業可能とする(週に1日は引き続き消毒作業のため休業とする)。
・週一度の商業市(loumas)は,各県の定める制限の範囲内で再開可能とする。
・宗教施設(モスク,教会)を再開可能とする。
・試験のある学年(小中高の最終学年)の学校教育は6月2日に再開する。他の学年はオンライン授業等による自宅学習を継続する。大学については遠隔教育の整備を進める。
・宗教施設,教育機関その他の公共施設,商業市場,レストラン等の場ではマスク着用や手洗いの義務を徹底すべく,国が監視を行う。国産のマスク1千万枚が,学校,宗教施設,商業市,公共交通機関等に配布される。
・交通規制の緩和についても検討するよう政府に指示を出す。
2.セネガルにおける状況(5月11日現在)
(1)感染状況
5月11日現在,セネガルにおける新型コロナウイルスの感染者は累計1886 名,うち19名が死亡,1名が国外搬送,715名が治癒済み,1151名が治療中です。引き続き一日当たりの検査数,感染者数は増加傾向にあります。
現在,セネガルのほぼ全土において感染が確認されていますが,感染者の約6割はダカール州で発生しています。感染者が発生している保健区は,ダカール西部(少なくとも284名),ダカール北部(少なくとも161名),ダカール南部(少なくとも259名),ダカール中央部(少なくとも206名),ンバオ(少なくとも53名),ユンブル(少なくとも28名),ゲジャワイ(少なくとも68名),ピキン(少なくとも43名),ルフィスク(少なくとも42名),サンガルカム(少なくとも51名),ジャムニャジョ(少なくとも18名),クルマサル(少なくとも11名),ティエス(少なくとも50名),ンブール(少なくとも18名),ポペンギンヌ(少なくとも3名),ティバワン(少なくとも2名),プットゥ(少なくとも45名),トゥーバ(少なくとも219名),ンバケ(少なくとも39名),ジュルベル(少なくとも1名),ジガンショール(少なくとも14名),ウスイ(少なくとも1名),ジュルル(少なくとも2名),サンルイ(少なくとも6名),リシャトール(少なくとも1名)ファティック(少なくとも1名),ジャハオ(少なくとも1名),カオラック(少なくとも3名),ニョーロ(少なくとも3名),タンバクンダ(少なくとも6名),グディリ(少なくともま63名),ベリンガラ(少なくとも64名),ルーガ(少なくとも31名),サカル(少なくとも1名)及びセデュー(少なくとも88名)です。
5月9日にはファン大学病院の救急受付職員5名に感染が確認され,現在,医療関係者の感染有無も確認が進められています。
(2)感染が疑われる場合
発熱,咳等の風邪症状が出ている場合や,身近な方や勤務先等での接触者に感染が確認された場合には,自己隔離し,外出を避け,(現地の医療事情に鑑み)医療機関を受診することは避けていただき,症状が数日以上続く場合にのみ,保健省の相談窓口「800 00 50 50」(24時間対応)にご相談ください。また,呼吸困難等の緊急事態の場合には,「1515」にて救急車(SAMU)を呼ぶことを推奨いたします。いずれの場合にも,速やかに当館まで情報共有いただきますようお願いいたします。同様に,外出時等に「接触者」等として取り扱われ,隔離の対象となるような場合には,速やかに当館までご連絡いただきますようお願いいたします。
(3)病院関連情報
現在,セネガルにおいて,新型コロナウイルス感染者が隔離入院している場所は,ジャムニャジョの小児病院内の治療センター,ダカールの Fann 大学病院,l’Ordrede Malte 総合病院,Principal 軍病院,ダンテック病院,グランヨフのIdrissa Pouye病院,ゴルフ・クリニック,ゲジャワイの Dalal Jamm 病院,トゥーバ,ジガンショール,コルダ,タンバクンダ,サンルイ,セデュー,カオラックの治療センター等の医療施設です。また,感染者数の増加に伴い,感染者のうち,50歳未満で既往症がなく,かつ,無症状の者は,医療機関ではなく,ゲレオの専用施設またはレオポール・セダール・サンゴール旧空港敷地内の施設に隔離されています。
(4)接触者の隔離場所関連情報
現時点では,感染者との接触者は,ダカールにおいては複数のホテル(NgorDiarama,Savana,LagonII,IBIS,Novotel)に隔離されています。ご自身が接触者として隔離措置の対象になる場合や,邦人の方が隔離された等の情報に接した場合には,当館までご一報いただけますようお願いいたします。
(5)その他制限等
セネガルでは3月24日に非常事態宣言が発出され(4月3日付けで30日間,5月3日付けで更に30日間延長),5月12日以降は夜間21時から早朝5時までは外出禁止となっているほか,州と州との間の移動は原則禁止となっております。また,公共交通機関の運行にも大幅な制限が出ているほか,乗用車等の乗車数の制限も課されていますので,外出の際には十分ご留意ください。詳細は3月26日付けの領事メール(https://www.sn.embjapan.go.jp/files/100032004.pdf )をご参照ください。なお,5月11日の大統領発表を受け,これらの交通制限についても近く関係当局より措置の緩和が発表される可能性があります。
また,4月19日以降,行政サービス,民間サービス,商業施設,交通機関においてはマスク着用が義務付けられています。宗教施設や学校は一部再開が決定されていますが,引き続き集会禁止の原則は適用されており,違反者への罰則もありますのでご留意ください。
(6)感染を避けるために
在留邦人の皆さまにおかれましては,引き続き,不要不急の外出を避け,外出時には人混みを避けると共に,マスクの着用や,石けんによる手洗い,手指消毒用アルコールによる消毒等を行い,感染予防に努めていただきますようお願いいたします。また,屋内では,換気が悪く,人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所)に集団で集まることは避けていただき,十分な換気をされることを推奨いたします。
(参考ウェブサイト)
●外務省海外安全 HP(各国の感染状況、渡航制限措置等)
●日本帰国時の措置について(厚生労働省サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html
●厚生労働省新型コロナウイルス関連サイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
●在セネガル大使館 HP 日本語版
https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
●セネガル保健省 HP
【問い合わせ先】
在セネガル日本国大使館
taishikan.senegal@dk.mofa.go.jp
Tel+221-33-849-5500, Fax+221-33-849-5555
(夜間緊急 +221-77-569-8103)