2020.04.23
ベナン 熱帯熱マラリアに対する注意喚起
・ベナンでは,4月中旬から7月中旬までは大雨季となります。よって,防蚊対策に努め,マラリアに罹患しないよう注意をお願いいたします。
・発熱があった場合にはマラリアを疑い、直ちに医療機関で検査を受けてください。
・直ちに医療機関を受診することができない地域に滞在される方には、予防内服(※)をお勧めします。
※現在有効な薬剤:ドキシサイクリン,マラロン等
※クロロキンは耐性により,マラリアには無効です
20日,当地保健大臣が,新型コロナウイルス感染症の治療薬としてクロロキンの使用開始を決定した旨発表しました。その声明の中で,政府として,雨季におけるマラリア撲滅に対処する点に触れています。
マラリアは、マラリア原虫を媒介するハマダラカに刺され、体内にマラリア原虫が侵入することにより発症する寄生虫感染症です。マラリアには5種類がありますが、当地で感染するものは最も致死率が高い「熱帯熱マラリア」です。
マラリアは1~3週間の潜伏期間がありますが、発熱後の初期段階で適切に治療を行えば、高い確率で完治することができます。
マラリア予防のため、以下のとおり,自助努力を行ってください。
〇何よりまず,蚊に刺されないこと。
〇日頃から殺虫剤、蚊取り線香、虫除けスプレー、蚊帳等を使うこと。
〇ハマダラカは夜間に活動するので、夜間の外出を控えること。外出の必要がある場合には、長袖シャツや長ズボンを着用すること。
また、就寝時には窓を閉め、蚊帳の中で寝ること。
〇発熱時には、直ちに医療機関で検査を受けること。
〇予防内服は有効ですが、副作用がみられることがありますので、予めトラベルクリニック等の医師に相談されることをお勧めします。
熱帯熱マラリアは、発熱後5日までに治療が開始されないと50%の致死率、また、発熱後10日を経過すると致死率100%があるといわれる恐ろしい感染症です。
在留邦人・旅行者の皆様にありましては、必ず上記対策を取っていただき、もしマラリア感染が判明した場合には、ご自身によるか、職場または入院先の病院を経由して当館へ連絡していただくようお願いいたします。
【参考】
(現地大使館連絡先)
○在ベナン日本国大使館
住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU, BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon 08 B.P.283 Tri Postal, Cotonou, Benin)
電話:(市外局番なし)21-30-59-86 (執務時間外・緊急の場合)97-97-56-99
国外からは(国番号229)21-30-59-86
FAX:(市外局番なし)21-30-59-94
国外からは(国番号229)21-30-59-94
ホームページ:https://www.bj.emb-japan.go.jp/j/