2020.03.12
コロンビア)中国、スペイン、フランス、イタリアから入国する渡航者に14日間の自主隔離措置(2020年3月11日~)
●3月11日,ルイス厚生・社会保障大臣は会見を行い,ドゥケ大統領の指示により,本11日から,中国,スペイン,フランスおよびイタリアから入国する渡航者(国籍不問,直行便・第三国経由不問)には14日間の自主隔離措置を求めることを発表しました。
●また,同会見において,モスコソ厚生・社会保障省公衆衛生・医療サービス担当次官が,国内で新たに6名の感染が確認され,感染者は全国で合計9名となった旨発表しました。
1 3月11日,ルイス厚生・社会保障大臣は会見を行い,ドゥケ大統領の指示により,本11日から,中国,スペイン,フランスおよびイタリアから入国する渡航者(国籍不問。直行便ではなく,これらの国から別の国を経由した場合も対象。)には14日間の自主隔離措置を求めることを発表しました。また,渡航者がコロンビア人の場合は自宅で,観光客の場合はホテルでの隔離措置をすることになるので,観光客で14日の隔離措置を行える資金がない場合,入国しないことを勧めると述べました。なお,同措置は航空会社の乗員には適用されないとのことです。
2 ベラスケス移民庁移民管理局長は,同会見において,措置を適切に行うため全員の協力を求めるとともに,これらの措置に従わない場合,コロンビア国民には罰金,極端な例の場合は身柄の拘束,外国人に対してはこれに加えて国外退去命令を出すこともあり得るので留意願いたい旨述べました。
3 モスコソ厚生・社会保障省公衆衛生・医療サービス担当次官は,同会見において,国内で新たに6名の感染が確認され,感染者は全国で合計9名となった旨発表しました。1名はボゴタ市在住のコロンビア人女性で,米国,スペイン,イタリア,アルゼンチンに渡航後帰国,3月9日に医療機関を受診,もう1名もボゴタ市在住の女性で,スペイン,チェコ,ハンガリー,ドイツに渡航後2月26日に帰国,3月10日に医療機関を受診,3人目は米国籍の女性で,クルーズ船「ブリーマー号」で英国,米国,中米・カリブ地域に渡航後,3月8日にカルタヘナで入国したもの(医療機関において隔離されているとの報道があります)で,いずれも容態は安定しているとのことです。また,残りの3名(男性2名,女性1名)は既に感染が確認されたメデジン市の女性の濃厚接触者であるとのことです。
4 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について,現時点では飛沫感染と接触感染の2つが存在すると考えられており,過剰に心配することなく,手洗いやマスクの着用を含む咳エチケットなどの通常の感染症対策が重要とされています。
5 また、新型コロナウイルス(COVID-19)に限らず,海外では日本と違う環境でのストレスや疲労により,思いがけない病気にかかる可能性もありますので,予期できないトラブルに備え,海外旅行保険には必ず加入しておくことをおすすめします。実際,海外旅行保険に加入していなかったために,病気やケガなどにより非常に高額な医療費を支払うこととなったケースが多くあります。
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