海外

2014.12.12

パキスタン:シーア派宗教行事(Chehlum)に関する注意喚起

平成26年12月11日
在パキスタン日本国大使館より


1.シーア派の宗教行事であるチェヘラム(「Chehlum」殉教者フセインの命日後40日を祝う行事)が、12月12日(金)にイスラマバード市内において、翌13日(土)にはイスラマバード市以外のパキスタン全域において執り行われます。この宗教行事には、例年、多数のシーア派関係者が参加しています。


2.過去のシーア派宗教行事の際には、シーア派の行進グループが反シーア派グループと衝突し、周辺の店舗に火が付けられるなど両派グループが暴徒化したため、多くの負傷者が出る事態に発展し、その事態の鎮圧のため軍が派遣され、市内に外出禁止令が布かれたこともあります。今年もすでに、カラチ市内のシーア派宗教施設において、手榴弾が投げ込まれる爆弾事件が発生(10月28日(火))しております。


3.つきましては、添付の本件宗教行事に伴う国内の各主要都市における行進予定経路を参考に、行進が行われる場所及びその周辺地域への接近は避ける等の安全対策をとるようお願いいたします。また、これに限らず、国内各地のシーア派宗教施設周辺においても、大小様々な行進が行われることが想定されますので、外出時に同関連行事を確認された場合は、速やかにその場から離れるようお願いします。


4.また、以下の注意事項も参考にして頂き、ご自身及の安全に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)移動途中等に集会やデモに遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
(4)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(5)レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
○ 緊急連絡先:(+92-0)51-9072500
(緊急の連絡は音声ガイダンスに従って操作すれば転送されます)

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