2020.04.16
ブルガリア パニチェレヴォ村がロックダウン
【ポイント】
●4月15日午前零時より,スタラ・ザゴラ県パニチェレヴォ村(ソフィアから東へ約200km)の14日間の封鎖(ロックダウン)が実施されました。
●ソフィア市内の2つのロマ人集住地区(ファクルテタ,フィリポフツィ)等,新型コロナウイルスの感染が広がっている各地区において大規模検査が行われています。
●トルコ航空は,全国際線の運航停止期間を5月20日まで延長しました。
●4月15日午後5時時点で,ブルガリア国内の感染者は累計747名(うち36名死亡,105名治癒)です。
【本文】
○入院中の新型コロナウイルス陽性患者が病院から脱走してスタラ・ザゴラ県パニチェレヴォ村の自宅に帰った事件を受け,ブルガリア保健省は,保健大臣令として,4月15日午前零時より,同村の封鎖(ロックダウン)を実施することを発表しました。同村の全ての住民は,村から出ることを禁止され,自宅における14日間の自主隔離となります。
○感染が広がっている各地で,大規模な検査が行われています。
-ソフィア:2つのロマ人集住地区(ファクルテタ,フィリポフツィ)。ここでは警察官による出入管理の強化も行われています。
-キュステンディル:縫製工場で7名の集団感染(クラスター)が発生しました。
○トルコ航空は,全国際線の運航停止期間を5月20日まで延長する旨発表しました。イスタンブール経由での帰国を検討していた方はご注意ください。詳細はトルコ航空HPをご確認ください→ https://www.turkishairlines.com/en-tr/announcements/coronavirus-outbreak/cancelled-flights/
○ソフィア空港発着便の減便,運休が依然として続いています。通常期であれば,ソフィア空港からは毎日40便以上が運航しており,3月13日の緊急事態宣言以降も毎日10便前後は運航していましたが,最近はさらに減便して5便前後しか運航していない日が増えています。
-現在のフライト状況ですと,ソフィアから日本へ1回の乗り継ぎで行ける経由地は,ロンドン(ヒースロー空港),パリ(シャルル・ド・ゴール空港),フランクフルト,アムステルダムの4つに限られますが,ソフィアからこれらの都市への便,及びこれらの都市から日本への直行便が毎日運航しているわけではないことから,ソフィアから日本への帰国便の選択肢は日によって異なり,また,1回の乗り継ぎでは日本に行けない日もあります。
-世界的に減便,運休が拡大しており,隣国のルーマニアでは,4月16日以降,1回の乗り継ぎで日本に帰国できる便が当面なくなる状況になりました。
-現在,世界的に航空便の運航が不安定であり,当日の急な欠航もあることから,乗り継ぎ回数が多くなればなるほど,搭乗予定便が突然欠航となるリスクが増えることとなります。
-ブルガリアにおける緊急事態宣言が5月13日まで延長されたことに伴い,当地の航空便の運航が通常の状態に戻るまで,相当の期間を要することが見込まれます。
-日本への帰国を検討している方は,最新のフライト情報の入手に努め,可能な限り早めに行動されることをお勧めします。
-4月15日及び16日のソフィア空港出発便は下記のとおりです(4月15日18時時点)。詳細は,ソフィア空港ウェブサイトでご確認ください→ https://www.sofia-airport.bg/en/passengers/flight-information
4/15:15便中7便欠航(8便運航)
ウィズエアー: ロンドン・ルートン(3便),ドルトムント
ブルガリア航空: アムステルダム,ベルリン・テーゲル/フランクフルト,ロンドン・ヒースロー,ヴァルナ
4/16:20便中13便欠航(7便運航)
ウィズエアー: ロンドン・ルートン(3便)
ブルガリア航空: アムステルダム/パリ・シャルル・ド・ゴール,マドリード,マルタ/ローマ,ヴァルナ
なお,ウィズエアーが就航しているロンドン・ルートン空港は,日本便が就航しているロンドン・ヒースロー空港とは別の空港であり,両空港間の移動は直通バスで1時間以上かかるとの情報がありますので,ご注意ください。
ロンドン乗り継ぎの注意事項はこちら(在英国日本国大使館HP)→ https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00050.html
パリ乗り継ぎの注意事項はこちら(在フランス日本国大使館HP)→ https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/coronavirus_00029.html
フランクフルト乗り継ぎの注意事項はこちら(在ドイツ日本国大使館HP)→ https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus200313-1.html#06koukuubin
アムステルダム乗り継ぎの留意事項はこちら(在オランダ日本国大使館HP)→ https://www.nl.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_corona_faq2.html
○4月15日午後5時時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおりです(出典:ブルガリア保健省)。
感染者累計 747名(前日比+34名)
死者 36名(前日比+1名)
治癒 105名(前日比+24名)
入院 218名
重症(挿管患者)31名
医療従事者 39名
男女比 男性413名:女性334名
都市別感染者数(アルファベット順)。
ブラゴエフグラド :19
ブルガス :27
ヴァルナ :24
ヴェリコ・タルノヴォ:9
ヴィディン :2
ヴラツァ :2
ガブロヴォ :2
ドブリッチ :12
カルジャリ :12
キュステンディル :19
ロベチ :2
モンタナ :18
パザルジク :15
ペルニック :8
プレーヴェン :9
プロブディフ :36
ルセ :5
シリストラ :2
スリヴェン :13
スモリャン :26
ソフィア :447
スタラ・ザゴラ :24
ハスコヴォ :9
シューメン :4
ヤムボル :1
○ブルガリア政府が,ブルガリア国内の新型コロナウイルスに関する情報を集約したポータルサイトを運営しています。ブルガリア語の表示しかありませんが,国内の感染状況や,ブルガリア政府の施策,症状が出た場合の対応要領,連絡先等,あらゆる情報が集約されていて便利です。 https://coronavirus.bg/
○当館公式フェイスブック「領事・安全情報発信専用ページ」において安全情報を配信しています。ぜひ「いいね!」と「シェア」をお願いします。 https://www.facebook.com/在ブルガリア日本大使館ー領事安全情報発信専用ページ-108501130796522/
○当館公式ツイッターでも安全情報を配信しています。ぜひフォロ-やリツイートをお願いします。ツイッターでは,より速報性を重視した情報を配信しています。なお,ツイッターアカウントをお持ちでない方も,ウェブでご覧いただけます。 https://twitter.com/EmbassyBulgaria
○当館からこれまでに発信している新型コロナウイルス関連情報領事メールはこちらから確認いただけます。→ https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0359
○新型コロナウイルスに関するよくある質問FAQはこちら→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html
【参考】
■ ブルガリア保健省(ブルガリア語)
ウェブサイト https://www.mh.government.bg/bg/
ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)
電話 028078757(24時間)
ウェブサイト https://www.mh.government.bg/bg/novini/aktualno/svoite-vprosi-otnosno-covid-19-zadavajte-na-telefo/
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)
e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp
HP:http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html