2014.11.21
パキスタン:国外渡航に伴うポリオワクチン接種の現状:その6
平成26年11月18日
在パキスタン日本国大使館より
1. 11月14日付で、ポリオウィルスの国際的感染拡大に関する追加勧告がWHOより発表されました(パキスタンに関連する勧告の主なポイントは以下の通りです)。
○現状を依然「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認め、(5月に発出された)一時的勧告をさらに3ヶ月間延長する。
○パキスタンについて以下を追加的に助言する。
・パキスタンは、適切なポリオワクチン接種証明書(接種後1年間有効なもの)を所有しない居住者の海外渡航を出国地点において制限すべきである。この勧告は、空路・海路・陸路等を問わず、すべての出国地点から海外に渡航する者に適用される。
・パキスタンは、緊急な渡航に関してこれまでに出された勧告(適切なポリオワクチン接種を受けておらず、緊急に国外に渡航する必要のある者は、少なくとも出国時までにワクチン接種を受け、適切な接種証明書の発行を受けること)が引き続き有効であることに留意すべきである。
2. これまでは、ワクチン接種記録の確認が必ず行われているという状況ではありませんでしたが、今後は、今回のWHO勧告を受け、出国時にワクチン接種記録の確認が厳格に実施される可能性が考えられます。そのため、在留邦人の皆様におかれましては、急な用件等を含めた当地からの出国に備え、1年に1度、当地医療機関もしくは一時帰国等の出国された際に、日本国内等でポリオワクチンの接種をして頂き、接種証明書を必ず保管しておいて頂く様、お勧めいたします。
3. また、これまでポリオ関連情報として当館からお知らせした内容とほぼ相違ありませんが、在留邦人の皆様におかれましては、出国時のトラブルを避けるために、
下記の点につき今一度ご確認をお願いします。
(予防接種に伴う確認事項)
・外国人を含むパキスタンからの出国者に対し、ポリオワクチンの接種記録確認が行われる。
・ワクチン接種記録は、接種後1年間有効である。
・ワクチン接種は、出国の4週間前までに済ませる必要がある。
・4週間未満の短期滞在者については、接種記録確認の対象外である。
・外国人に関しては、国外で経口ポリオワクチン(OPV)もしくは不活化ポリオワクチン(IPV)の接種を行い、WHO様式のワクチン接種記録に記載してあれば、証明書として問題ない。
(パキスタン国内での予防接種)
・イスラマバードでは、Pakistan Institute of Medical Science(PIMS)もしくはFederal Government Services Hospitalでワクチン接種が可能である。
・パキスタン国内でのワクチン接種に関しては、接種記録を当地保健当局様式でのワクチン接種記録に記載してある必要がある。
・空港での緊急出国者に対する経口ポリオワクチン(OPV)接種は行われておらず、必ず事前にワクチン接種を行う必要がある。
4. 以下の公立医療機関においては、経口ポリオワクチン(OPV)の接種と当地保健当局より送付があったポリオワクチン予防接種証明用紙を使用した、接種証明の発行が行われております。在留邦人の皆様につきましても、パスポートを持参して受診する事で、無料でワクチン接種が受けられます。
(イスラマバード)
Pakistan Institute of Medical Science(PIMS):051-9260500
月曜日〜木曜日、土曜日:8:00-14:00
金曜日:8:00-12:00
Federal Government Services Hospital:051-9214965
月曜日〜木曜日、土曜日:8:30-13:00
金曜日:8:30-12:00
(ラホール)
Services Hospital:042-99203406
月曜日〜木曜日、土曜日:8:00-12:00
金曜日:8:00-11:00
MEO Hospital:042-99211106
月曜日〜土曜日:9:00-11:00
Jinnah Hospital:042-99231400
月曜日〜木曜日、土曜日:9:00-13:00
金曜日:9:00-12:00
General Hospital:042-99264092
月曜日〜木曜日、土曜日:8:00-14:00
金曜日:8:00-12:00