2020.03.16
カタール 3月18日夕方からドーハ行フライト全便を停止
1 カタールのコロナウイルス対策
15日夜、カタール政府は一連のコロナウイルス感染拡大予防策を決定し、発表しました。概要は以下のとおりです。なおカタール航空の今後のフライト予定については、同社に直接ご確認ください。あわせて、カタール商業工業省は、16日からデリバリーや持ち帰りを除き、カタール国内のレストラン・カフェでの食事・飲料の注文を禁止すると発表しています。
(1)3月18日夕方からドーハ行フライト全便の停止
3月18日水曜日の夕方から、ドーハ行のフライト全便を、航空貨物便と乗り継ぎ便を除き、14日間停止する(期間は延長可能)。
(2)カタール人に対する措置
カタールへの帰国を望むカタール市民は、帰国後14日間の隔離措置を条件に、期間の限定なく、世界中のいかなる場所からも受け入れる。留学中のカタール人学生は、現在いる国の政策に従うように求める。
(3)国民への国外渡航自粛要請
カタール国民、居住者に対し、これからの期間、国外渡航を控えるよう求める。
(4)15日午後10時からドーハメトロ、カルワバスを含む全公共交通機関の営業停止。
(5)55歳以上の従業員、妊娠中の女性、糖尿病、心臓・腎臓病、高ストレスなどの慢性的疾患を抱える人々については、遠隔勤務を許可。
(6)公立学校生徒は3月22日から遠隔教育を開始。1年次から11年次までがこれまで評価制度の対象となり、12年次の生徒は、予定通り高校入試を受験。私立学校や大学の学生は、それぞれの学校のプログラムに基づき、遠隔学習を開始。
(7)750億カタール・リヤルの資金的・経済的インセンティブを民間セクターへ提供。
(8)民間銀行が民間セクターの分割払いの返済期間を6カ月間猶予できるようなメカニズムを中央銀行に導入させる。
(9)カタール開発銀行に、すべての分割払い返済者の返済を6カ月間猶予させる。
(10)証券取引所への政府資金投資を100億カタール・リヤル増加。
(11)中央銀行に国内の民間銀行に追加的な流動性資金を供給させる。
(12)市場販売価格に反映されることを条件とし、食料品及び医療品に対する関税を6か月間免除。
(13)以下業種に対する電気・水道料金を6か月間免除する。接客業・観光業、小売業、中小企業、テナントにサービスを提供する商業施設、物流部門。
(14)物流及び中小企業に対する6か月間の賃貸料の免除。
2 カタール国内の状況
カタール保健省は15日夜、新たに64名の感染が確認されたと発表しました。これにより、確認された感染者数は401件になります。
3 カタール保健省は、感染予防のため、以下の手順の実施を推奨しています。
・定期的に石けんと流水で最低20秒間手を洗う、又はアルコール消毒液で洗浄する。
・咳やくしゃみをする時は鼻と口を袖やティッシュで覆い、ティッシュは蓋付きのゴミ箱に捨てる。
・手を洗う前に眼、鼻、口を手で洗わない。外出から帰宅時は特に。
・他人、特に呼吸器系疾患の症状を呈する人との接触を避ける。他者との距離は少なくても1mは保つ。
●カタール政府通信局は12日、コロナウイルス感染拡大予防措置として国内の映画館、劇場、子供のプレイエリア、ジム、結婚式場を13日から閉鎖すると発表しました。これら閉鎖される施設には、ホテルにある同種施設も含まれます。
●カタール保健省は国内在住者に向けて、人混みを避け、集会の予定はしばらくの間延期するように呼びかけています。
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp