2020.03.09
カタール 14か国を出発した全ての渡航者の入国を禁止
1 カタールのコロナウイルス対策
(1)カタール政府通信局は,世界的に感染が拡大しているコロナウイルス(COVID-19)の予防措置として9日から,以下の14か国を出発した渡航者のカタール入国を一時的に差し止めると発表しました。
バングラデシュ,中国,エジプト,インド,イラン,イラク,レバノン,ネパール,パキスタン,フィリピン,韓国,スリランカ,シリア,タイ
この措置は,カタールでの居住許可,労働許可所持者,一時的訪問者等を含む全渡航者を対象としているとのことです。
(2)これまでカタール政府は,指定した5か国(中国,イラン,韓国,イタリア,エジプト)からの渡航者を入国前に隔離する措置を取っていましたが,今回は対象国が拡大した上,「入国の一時差し止め」措置となり,カタールへの入国ができなくなりますので,十分な注意が必要です。
(4)カタール航空によれば,上記(1)に記載された14か国からのフライトに関しては,カタールへの入国を目的とする場合はチェックインできないとのことですが,トランジットに関しては利用可能としています。ただし運航状況は随時変化しており,詳細は同社にご確認ください。
(3)なお,9日現在で日本を出発する渡航者に関する措置には変更ありません(※カタールのコロナウイルス対策措置については本メール末尾を参照ください)。
2 カタール初となる国内居住者の感染確認
カタール保健省は8日午後,3名の感染確認につき発表しました。この3名は,カタールに在住する外国人とされており,カタール初となる国内居住者の感染確認となります。この3名と住居を同じくする者,接触があった者については現在隔離措置が取られ,検査が実施されているとのことです。これにより確認された感染者数の合計は15名となります。
3 感染予防
当地ハマド総合病院は,ウイルス感染は感染者の咳,くしゃみ等の飛沫により伝染するため,感染リスク軽減のために以下の対策を推奨しています。
・流水で石鹸を使った手洗い,手指の消毒の実施
・咳,くしゃみをする場合は,口・鼻をティッシュ等で覆う
・未洗浄の手で,目鼻口を触らない
・咳,くしゃみ,発熱や呼吸器疾患がある人との接触を避ける
■カタールの新型コロナウイルス対策措置■
※これら措置は事前予告なく突然変更される場合もありますので十分ご留意ください。
※コロナウイルス対策に関しては日々状況が変化しており,現場は相当混乱しています。このため本来の措置とは違う対応が求められる場合もありますので,ご注意ください。
●カタール政府通信局は,3月9日から以下の14か国を出発した渡航者のカタール入国を一時的に差し止めると発表しました。
バングラデシュ,中国,エジプト,インド,イラン,イラク,レバノン,ネパール,パキスタン,フィリピン,韓国,スリランカ,シリア,タイ
日本を出発しカタールに入国する渡航者については,現在この措置の対象外です。しかし日本国籍者に対して,入国時の通常手続きに加えて中国等,感染が確認されている国・地域への渡航歴に関する調査,体調に関する問診,体温測定等が別途実施されています。なお問診の際は,下記内容等が質問されています。
・過去14日の間に中国に渡航したか?
・過去に以下の国・地域に渡航したか? 渡航した場合は,渡航日は?
(香港,イラン,日本,マカオ,マレーシア,韓国,シンガポール,台湾,タイ)
・現在,発熱,せき,息切れの症状があるか?
・過去14日の間に医療施設を訪れたか?
・過去14日の間に新型コロナウイルス感染が疑われる事例との接触があったか?
●カタールのクワリ保健相は,「中国,韓国,イラン,シンガポール,日本,イタリアへの渡航を延期するよう」2月25日に推奨しています。