2020.03.07
スロバキア 初の新型コロナウイルス感染者の確認
6日午前,ペレグリニ・スロバキア首相が記者会見を行い,国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された旨明らかにしました。これを受け,同日午後に政府危機管理チームの会議が開催され,導入措置,政府による推奨,感染者の情報等についてペレグリニ首相が記者会見を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 導入措置等
(1)9日以降,スロバキア国内の国際空港における全イタリア発着便の運転を停止する。
(2)国内全ての病院,刑務所,児童養護施設,社会福祉施設への外部からの訪問を禁止する。
(3)国内の全教育機関によるスロバキア国外への遠足及び修学旅行を禁止する。
(4)6日午後から8日深夜までの間,スロバキア・オーストリア間の国境検問所3か所(ベルグ,キッツェー,ヤロウツェ)において全通行車両を停止させ,スロバキア国内で新型コロナウイルスへの感染の疑いが生じた際の対応方法に関するリーフレット配布する。
(5)現時点での全校休校措置は考えていない。
(6)新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合は,すぐに病院には行かず,まずはスロバキア公衆衛生局のホットラインに電話して相談するよう要請する。
【ご参考】各地域別ホットライン一覧
スロバキア公衆衛生局 0917 222 682
公衆衛生事務所
●バンスカー・ビストリツァ 0918 659 580
●ブラチスラバ 0917 426 075
●ニトラ 0948 495 915
●トルナバ 0905 903 053
●トレンチーン 0911 763 203
●コシツェ 0918 389 841
●プレショウ 0911 908 823
●ジリナ 0905 342 812
2 政府による推奨
(1)外国旅行を控えるよう推奨する。
(2)スポーツ・文化イベントへの参加の必要性を検討するよう推奨する。
(3)「スロバキア司教会議(KBS)」に対し,多くの人が集まるミサの開催を制限するよう推奨する。
3 感染者に関する情報
(1)感染者はブラチスラバ県コストリシュチェ(Kostoliste)村在住の52歳の男性。直近数か月の外国渡航歴は無いが,同居する子息が2月14~15日にかけてイタリア(ベネチア)を訪問していた。現在,感染者は,夫人及び子息とともに,ブラチスラバのクラマーレ病院に隔離されている。夫人及び子息に体調不良等の症状は見られないが,現在病院で検査を受けている。
(2)感染者は,ブラチスラバ県ヴェルカー・プリ・モラヴェ(Velka pri Morave)村の企業(従業員数約20名)に務めているが,直近2週間以上,体調不良のため病休を取っていた。同企業の従業員も,スロバキア当局による検査を受ける予定。
在スロバキア日本国大使館 <sk@mailmz.emb-japan.go.jp>