2020.03.02
カタール イタリアからの渡航者は2週間の隔離
1 カタールのコロナウイルス対策
(1)カタール政府は2日,エジプトからの渡航者のカタール入国を制限すると発表しました。
(2)ハマド国際空港関係者によれば,イタリアからの渡航者に対しては,カタール入国時に2週間の隔離措置が取られているとのことです。
(3)3月2日現在,日本からの渡航者に対するカタール入国の際の措置には変更ありません。
(4)上記2点以外のカタールの新型コロナウイルス対策措置に関しては本メール末尾を参照ください。ただし、これら措置は事前予告なしで突然変更される場合もありますので十分ご留意ください。
2 カタール国内の状況
3月2日現在、3名の感染例が確認されています。
3 感染予防
当地ハマド総合病院は,ウイルス感染は感染者の咳,くしゃみ等の飛沫により伝染するため,感染リスク軽減のために以下の対策を推奨しています。
・流水で石鹸を使った手洗い,手指の消毒の実施
・咳,くしゃみをする場合は,口・鼻をティッシュ等で覆う
・未洗浄の手で,目鼻口を触らない
・咳,くしゃみ,発熱や呼吸器疾患がある人との接触を避ける
※カタールの新型コロナウイルス対策措置
(これら措置は事前予告なく変更される場合がありますのでご留意ください)
(1)2月23日,カタール保健省は新型コロナウイルス対策として,中国,韓国,及びイランからカタールに入国する者については,カタール政府が用意する隔離センターに一旦収容することを決定しました。この隔離施設への収容を拒否する場合は,カタールへの入国が認められないことになります。
*自己または勤務先等が隔離可能な施設を手配する場合,同施設利用も可能
*自己隔離の場合,カタール当局者が状況確認の抜き打ち検査を実施
なお,この措置は最近14日の間に上記国・地域を訪問した人も対象となります。
日本からカタールへの入国者については,現在この措置の対象外となっていますが,日本国籍者等に対しては,入国の通常手続きに加えて中国等,感染が確認されている国・地域への渡航歴に関する調査,体調に関する問診,体温測定等が別途実施される場合があります。なお問診の際は,下記内容等が質問されています。
・過去14日の間に中国に渡航したか?
・過去に以下の国・地域に渡航したか? 渡航した場合は,渡航日は?
(香港,イラン,日本,マカオ,マレーシア,韓国,シンガポール,台湾,タイ)
・現在,発熱,せき,息切れの症状があるか?
・過去14日の間に医療施設を訪れたか?
・過去14日の間に新型コロナウイルス感染が疑われる事例との接触があったか?
(2)26日,カタール航空は韓国を出発地とするフライトに関しては,ドーハを最終目的地としない,トランジット目的の利用者に搭乗を限定すると発表しました。また,イランを出発地する各便に関してはマシュハド、シラーズ及びイスファハン出発・到着の便は3月14日(土)まで見合わせ,テヘラン出発・到着の便は、就航頻度を週20便から週7便に減少させるとしています。※フライトの詳細については航空会社にご確認ください。
(3)カタールのクワリ保健相は25日,「中国,韓国,イラン,シンガポール,日本,イタリアへの渡航を延期するよう」推奨しています。
(4)カタール政府は27日,現在イラン国内に在留しているカタール国民,及びクウェート国民に向けて,イランからの退避を指示する首長令を発出しました。
(5)カタール保険省は,コロナウイルスの感染が報告されている国々に過去14日の間に渡航した人で咳、発熱の症状がある場合は、保険省のホットライン(16000)に連絡するように呼びかけています。
(6)ハマド国際空港関係者によれば,カタールに入国せずトランジットでの利用のみの場合は,発熱や咳等の感染が疑われる様な症状がある場合を除いて,コロナウイルス対策に関する措置は取られていないとのことです。
(7)カタール航空は,カタール入国時の措置を以下のとおり発表しています:
「中国,タイ,香港,台湾,マカオ,シンガポール,イラン,イタリア,マレーシア,日本,韓国を出国した渡航者で,発熱、咳、息切れ、その他の呼吸器症状等の症状がある場合,ハマド病院の伝染病センターに搬送され,その後の診察,治療,入院措置がとられます。」
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp