2020.03.01
アイルランド 初のコロナウィルス感染例が確認
1 2月29日,アイルランドの公的医療サービス提供母体である保健サービス委員会(Health Service Executive: HSE)ウェブサイト(リンク以下)は,アイルランドにおいて最初の新型コロナウィルス(COVID-19)感染者が確認されたとし,以下(1)から(3)のように報告しています。
(1)アイルランド共和国における最初のコロナウィルス感染例が確認された。現在,病院にて手当てを受けており,感染予防措置が取られている
(2)公衆衛生の専門家は,(この感染者と)接触があった者を特定し,助言とフォローアップを行う。
(3)アイルランドにおいて,コロナウィルスにかかる可能性は依然として低い。この状況は変化するかもしれないが,ほとんどの市民は通常通り出勤・通学し,公共の場所に行ってよい。
2 最初の感染者の確認を受け,アイルランドの報道機関は,アイルランド保健当局関係者のコメントを報じています。これによれば,アイルランドで最初の新型コロナウイルス感染患者は,アイルランド東部の男性であり,この感染は北イタリアの感染地域への旅行によるものであり,他の感染者との接触によるものではないとのことです。また,報道によれば,アイルランドのハリス保健大臣は,「予期していなかったことではない。1月からこの事態に備えてきた。市民の皆様には,公衆衛生緊急チームのガイダンスに従うことを強く推奨する。」と述べています。
3 アイルランドに滞在している邦人の皆様におかれては,以下のアイルランド保健サービス委員会(HSE)等のウェブサイトや報道を通じて,最新情報の取得に努めてください。HSEウェブサイトは,過去14日間に新型コロナウィルス感染者と緊密な接触があり,咳,呼吸困難,発熱といった新型コロナウィルスの感染が疑われる症状がある場合には,次の行動をとるよう求めています。
(1)他者に接触しないよう,自己隔離をする。よく換気されている他者とは別の部屋に入り,電話をもっていくこと。
(2)家庭医(GP)に電話する。これが不可能な場合は,緊急対応の112番か999番に電話する。
(3)重篤な症状の場合には,緊急対応の112番か999番に電話する。
4 また,HSEウェブサイトは,新型コロナウィルスから自身を守る方法として,手洗いの励行,咳や鼻をかむ際はティッシュや袖で口と鼻を覆う,使ったティッシュはごみ箱に捨てる,手が汚れているときは目・鼻・口には触れない,といった点を挙げています。さらに,HSEは,過去14日間に中国本土や日本を含む感染影響地域に滞在した後に,アイルランドに入国した方々を対象とする勧告も発出していますのでご注意ください(2月26日付在アイルランド日本国大使館発メールを参照)。
5 また,アイルランドから別の国への渡航を計画されている方については,以下の日本外務省の海外安全ホームページで,訪問予定国の最新情報の入手に努めて下さい。
(HSEの新型コロナウィルス関連ホームページ)
https://www2.hse.ie/conditions/coronavirus/coronavirus.html
(日本外務省の海外安全ホームページ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/
在アイルランド日本国大使館
住所:Nutley Building, Merrion Centre, Nutley Lane, Dublin 4, D04 RP73
電話番号(代表):01-202-8300
E-mail(領事班):consular@ir.mofa.go.jp